近大生の強盗容疑。大學の体育会系は犯罪養成所か!? | 日刊 鼠小僧

近大生の強盗容疑。大學の体育会系は犯罪養成所か!?

 「まるでチンピラ、暴力団員の養成所だ。おっかない」と一般市民の恐怖心をあおったのが、関西の近畿大のボクシング部員2人の路上強盗容疑で逮捕された事件だ。通行人の学生とすれ違いざま「さっきあたったやろ治療費を払え」と因縁をつけ、殴る蹴るの暴行を加え金銭を巻き上げたというもの。


 1人は他にも十数件やったと話しており、常習的に恐喝をやっていたとみられる。
 大學側は畑博行学長ら幹部が緊急会議を開き全会一致でボクシング部の廃部を決めたという。そのスピードぶりには期するところがあったのだろう。2人は無期停学処分にし、起訴されれば、退学処分を検討するという。

 近大のボクシング部は五輪メダリストやOBに現在タレントの赤井英和さんや現役では世界ボクシング協会(WBC)スーパーフライ級王者の名城信男選手(六島)を輩出するなど名門だという。
 だが、強盗容疑の学生を出して名門もないだろう。
 今回の事件後に一挙に近大ボクシング部の悪評の数々が噴出している。

 2人は強盗した翌日に近畿学生ボクシングリーグの公式試合に出場していた。大阪府警の逮捕が遅れたのはうち1人が試合中に脳震盪をおこし入院いたため回復を待っていたためだった。
 「普段からあそこのボクシング部員は喧嘩が強いからと、皆さけて通っていた。難くせを付けられるのもイヤだから。学生というよりチンピラ風。まるで暴力団予備軍だという人だっていましたよ。大学側も手を焼いていたのではないですか」と大學周辺の反応も実に厳しい。
 いきなりの廃部については大学内にも「やりすぎだ」「この際、決断してよかった」と賛否が入り乱れている。近大という大學の性格上、体育会系とOBの反発が強いという。

 しかし、ことは近大ボクシング部だけの問題だけではない。最近の大學の体育会系のあり方こそが問題視されているのだ。
 ある有名私大の関係者が唾棄せんばかりにいう。
 「体育会系運動部は品性下劣。実にガラが悪い。犯罪を屁ともお思っていないようなところがある。犯罪予備軍、暴力団予備軍とかしているのではないか。警察、新聞沙汰にこそならないが、隠れた事件は数えきれないだろう。大學側も扱いに困っているのが実情でしょう。最近の体育会系はどこか狂っていますよ。突き詰めれば教育のあり方にあるんですがね」

 このところ大學の体育会系の不祥事が目立つ。
 国立、私大を問わないところに病巣が潜んでいそうだ。
 京都教育大では体育会の陸上部など運動部員6人が宴会後に集団準強姦容疑、京大のアメフット部の集団強姦、同志社大の運動部のワイセツ目的略取事件、亜細亜大、国士舘大、北九州大学の野球部、サッカー部員によるワイセツ事件。さらには天理大ホッケー部員の窃盗事件、日本大の陸上部員や関東学院大ラグビー部員の大麻事件などなど列挙すればきりがないほど。犯罪ラッシュだ。

 これが最高学府の体育会系における暴走の一端だ。女子マネージャーの前で1年生部員にオナニーを強要、戸惑う学生を先輩がリンチしたという話もある。
 一般学生からみれば「近寄りがたい、常軌を逸した集団」が体育会系なのだそうだ。近大のボクシング部員の2人は同じ高校出身で、大學正門近くの部の寮で生活していたいた。門限は午前0時だったが、その後も自由に出入りできたという。ボクシング部、寮生活を含めて大学側の管理指導がどうだったか、校内風紀も問われている。

 近大の場合、ボクシング部員の素行については前から風評があったという。