TV局、高額ギャラの司会者、タレントはいらない!? | 日刊 鼠小僧

TV局、高額ギャラの司会者、タレントはいらない!?

 不況がテレビ局を直撃している。広告の落ち込みが激しく各局は大幅な経費削減に踏み切ることで利益確保に必死だ。


 大手広告代理店によると「番組間に流されるスポットCMが前年に比べて10~20%も減り、金額では局によって差はあるが30~50億円減で回復の兆しが見えない。時間売りのタイム広告も国内は良くない」という。

 そのしわ寄せが番組制作費のカットとなる。各局とも100億~200億円の削減を打ち出している。低視聴率番組で消えるところもあり「番組リニュアル」に名を借りて司会者や、俳優、タレントの差し替えも行われている。


 テレビ局にくわしい芸能記者はその現実の厳しさをこういう。
「TBS,テレビ朝日も社長以下役員全員が役員賞与返上や報酬カットをしている。民放はほとんどそうです。それぞれ業績対策本部を立ち上げ、いかに利益を確保するか、いかに経費節減を徹底するか知恵を絞っています。局全体がそうだから現場も出演者のギャラ、弁当代にいたるまでチェックする有様で潤沢に金を使って制作してきた連中にとっては、中身のリストラ、出演者の整理、ギャラを削るなど涙ぐましい努力をしています」


 そこで出てきたのが高額ギャラのタレント、司会者はいらないという動きである。
 不況の煽りをモロに受けたのが人気司会者で、「ブロードキャスター」(TBS系)の司会で知られた福留功男などは9月番組改編でレギュラーが全部消えたという。
 ギャラの高い大物の「肩たたき」は、みのもんたや「ザ・サンデー」(日本テレビ系)の徳光和夫らにも及んでいるという。

 原因は1回300万円(推定)前後といわれる出演料にある。「ブロード‥」の福留は1本400万円、みのもんたは時給(1本)500万円で、ビートたけしはその上をいくと局関係者はいう。


 もっとも1つの番組の収録準備や週数回にもわたる打ち合わせ会議などがあるので、時給とはいえ拘束時間は長い。
 ただ局側にしてみれば、不況に直面すると高額ギャラは重荷である。「若手にチェンジして出費を抑えよう」となる。視聴率の高低も影響するが、しわ寄せはベテランに寄せられる。


 他の番組やドラマにもコストカットは及んでおり、不況によるTV局異変はいまや深刻である。


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