総選挙、片山さつきVS城内実VS民主。「静岡7区」の生か死か。 | 日刊 鼠小僧

総選挙、片山さつきVS城内実VS民主。「静岡7区」の生か死か。

 次期総選挙の激戦区の代表的な縮図と言われるのが「静岡7区」である。


 現職の片山さつきに、前職の城内実、新人の斉木武志の三つ巴の戦いだ。
 当落は「風次第」というから、こんな厳しい選挙区はない。中央政界の大物政治家による〝代理戦争〟の場だと皮肉るむきもある。


 前回は小泉チルドレンの刺客・片山と、郵政造反組の城内が死闘の結果、わずか748票の超僅差で片山が逃げ切った。城内がドブ板活動で雪辱戦を期すが、よりによって、そこに割り込んできたのが斉木である。民主党の小沢一郎代表が送りこんだといっていい。


 民主の候補は前回も片山VS城内の陰にかくれて敗れたとはいえ、2万3000票差の善戦だった。いわば、激戦区なのだ。まさに風の吹き具合によってはどう変わるかもしれない。


 城内実前衆議院議員(無所属・43)には郵政造反組のドン、平沼赳夫元経済産業相がつきっきり。片山さつき衆議院議員(自民・49)は小泉純一郎元首相。斉木氏(民主・34)には小沢一郎・民主党代表がそれぞれ応援に駆けつけている。


 「まったく予測がつかない。まさにつばぜり合いで、誰が勝っても不思議ではない。北京五輪の競泳でいうと、城内の返り咲きの執念と同情で身体1つ、いや頭1つリードという見方もあるが、ここは地元経済界の大物の意向が勝敗を左右するだけに、ギリギリまでわからない。」(地元紙記者)


 選挙区の浜松市は企業城下町だ。地元に営業力を持つのが、鈴木修スズキ会長だ。この御仁は政治家好きときている。一説には政令市に移行後初の浜松市長選では、自民党が対抗馬を立てず、鈴木会長が推す候補が当選したという。
 どうやら浜松市では風向きは、その方をいうらしい。


 「一部では平沼氏と小沢氏が〝裏約束〟をしたという情報もあり〝平沼新党〟の旗揚げで情勢が変わるとか、さまざまな情報が交錯している。だが、白黒がつくのは選挙直前かも。鈴木風の向きが決まるからです。」(前出・記者)


 選挙突入すれば大物政治家がはせ参じる。その時は、前回と同様に超僅差の泣き笑い決着がついてるだろうという。


 静岡7区の選挙戦は尋常ではないらしい。


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