「6億円隠し資産」民主党・小沢一郎代表の敗訴。 | 日刊 鼠小僧

「6億円隠し資産」民主党・小沢一郎代表の敗訴。

 「壊し屋」とか「傲慢男」の異名を冠せられる民主党の小沢一郎代表が裁判闘争で敗訴した。相手は週刊誌。


 「隠し財産のマンションを持っている」と「週刊現代」誌に書かれ頭にきた小沢氏が訴えたのが一昨年のこと。この裁判で6000万円の損害賠償を求めていたが、東京高裁(柳田幸三裁判長。6月4日)は「記事は、マンションは個人資産といわれても仕方ないのではないか、との意見を表明し論評したもので、国会議員に対する論評の域を逸脱したものではない」と指摘、小沢氏の主張を退けた。
 これに対して小沢氏側は上告しなかったことから判決が確定した。


 週刊誌が問題にしたのは小沢氏の政治資金管理団体「陸山会」の04年分収支報告書で、その資産欄に記されていた10戸以上の高級マンションで、これが全て小沢氏の名義になっている。04年から小沢氏が購入したもので購入価格は6億円以上に上る。
 これは「小沢氏の隠し財産ではないのか。金銭の出所等をも含めて小沢氏の感覚が国民の感覚とかけ離れているのではないか」と疑問を提起したのが週刊誌の記事内容だった。


 ある政治部記者がいう。
「当時、マンション購入の資金は何処から出たのだろうか。自民党時代にプールしていたものなのか、とさまざまな憶測がされたものです。こんど上告しなかったのは週刊誌の疑惑報道を認めたということです。よく政治家が使う手で裁判沙汰にして後は示談でけりをつけたり、うやむやにというのがよくあるんですが、今回は9月21日の民主党の代表選もあり、国民も注視しているので『あれは終わったこと』と簡単には片づけられないでしょう。自民党の有力議員や民主党内でも判決文を入手して“小沢潰し”の材料にといきり立っています。小沢さんにとっては厄介なことになるでしょうね」


 民主党の代表選は小沢氏の3選はすでに党内の大勢だといわれる。
「執行部をはじめ参院幹部が小沢氏にシッポを振ってお膳立てした現状では流れは止まらない。対抗馬が名乗り出て政策論争をやるのは党内分裂を招くというのだから、なにが民主党だと言いたいが、政権交代という大義名分の前には若手、中堅の反小沢グループの声はかき消されるでしょう。ただ、代表選の前に小沢さんは疑惑のマンション問題ははっきりすべきでしょう」(政界関係者)


 国民は些細な事でも注目している。10戸以上のマンションをどうしたら購入し所有できるのだろうか。そこが知りたい、のは誰しも同じだろう。


 小沢氏の対週刊誌ケンカのツケは忘れたころにやってきた‥。


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