続・イージス艦漁船衝突事件のウソ!防衛力の頼りなさ。 | 日刊 鼠小僧

続・イージス艦漁船衝突事件のウソ!防衛力の頼りなさ。

 日本の海の防衛はアテにならない事は、千葉・野島沖で海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」との衝突事故で全世界に恥をさらす結果になった。


 次ぎ次とボロが出てきている。情けない限りだ!
 レーダーも用をなさなかった。
 遠くはキャッチできても近くは駄目、弱点をさらけだした。
目視だが、サボり癖がついたぬるま湯につかった隊員では監視は無理だ。
 漁船を確認したのは2分前といっていたのが、一夜明けると12分にかわった。見張り役の証言だ。12分だとすれば漁船との距離は3,000メートルになるそうだ。事故は回避できらだろう。
 まだまだ怠慢なことがある。一時の時間をも争う日本防衛の最前線にいる海上自衛隊が事故からの報告が、なんとノンビリしていることか。
 防衛大臣には1時間半、わが国のトップの総理大臣には2時間、さらに後でわかった事だが、事故のあった千葉県への報告は4時間もたってから。気が遠くなるような話だ。
 まだある。被害者の家族や漁業組合の関係者に卑劣にも口止めをしたという。

 「マスコミには何も喋らないで欲しい」

 危機管理官庁の防衛省の危機管理のなさだ。あのゴルフ三昧で逮捕された守屋事件の、反省の欠片もない。原点に戻れ、といってもサラリーマン軍隊では無理だろう。単に漁船が衝突されたという問題だけではない。日本の防衛体制そのものが「頼りにならない」ということだ。

 こんどの海難事故はそのことをさらけ出したといえないか。
膨大な税金をつぎ込んで、国を守ろうというのに、このザマである。
ところが政府や、防衛省の当事者たちはケロッとしている。「時間がたてば‥‥」ぐらいにしか、もし感じていないとしたら怒り心頭に発するというものだ。
 行方不明の2人の魚船員の捜索にあたった地元の仲間の魚船員が涙を殺して怒りをぶちまけている。「あいつらには船に乗る資格はない。日本を守る資格はない」
 イージス艦と漁船の衝突事故だけで片づけてはいけない。
 日本の防衛という大きな問題が隠されていることを知るべきだろう。

 危機意識のなさと怠慢が事故を招いた。