政府公認の借金取立て屋。整理回収機構(RCC)は極悪人か!? | 日刊 鼠小僧

政府公認の借金取立て屋。整理回収機構(RCC)は極悪人か!?

 世にいうRCCとは政府公認の「借金取り立て」を専門にやる会社だ。整理回収機構という。


 法律に詳しい弁護士などが中心になり合法の範囲で焦げ付いた金を回収する。正義の味方のように聞こえるが、やっている事は非情である。だから「身ぐるみ剥ぎとる」とか、鬼だ、蛇だの批判もある。
 社長は二代続けて日弁連会長がついた。初代の中坊公平氏は「取りたて手法に疑義がある」と指摘され、弁護士資格を返上した。
 次の鬼迫明夫弁護士は社長当時に債務者から顧問料をとっていたことが明らかになり所属弁護士会から懲戒処分されている。有名人でもあった二代ともに評判は良くない。取り立てられる側にすれば、面白くない。

 その事が怪文書になって出回ることになったのか。
 強烈なのがある。タイトルはこうだ。

「整理回収機構(RCC)は日本社会に必要か」

 民主党の河村たかし議員が国会に提出した書類まで添付されている念の入れよう。

 部分的に抜粋して紹介する。
「中小企業庁と商工会議所は中小企業の保護を!!日本社会は今RCCのために多くの中小企業が破産させられて、息の根をとめられている。この現状を見ると、はたしてRCCは日本社会に本当に必要な組織でしょうか?‥‥。これまで努力して築きあげてきた企業を破産させられたので、自ら死を選ぶことになる。また、自殺しなくとも家族離散の惨事に追い込まれる経営者の家族が多くなっている。‥‥。これが日本政府が100%出資した企業でやることか?」
 まだまだ続く。「ベニスの商人よりも悪質な借金取りたて」ともある。
 これだけ(他にもあるが‥)をみるとRCCは天下の極悪人に写るから不思議だ。
 この取立てはバブルが弾けた直後から行われているが、たかが怪文書とはいえ考えさせられる。
「高利貸し以上に悪質だ」「RCCという国策会社は、人間喪失の社会である」「政府系法人として節度を保て」などなど。
 あなたは、どう捉えますか。
 もっとも、そもそもは「借金をして返さない」から、起こったことではある。とはいえ、もしも怪文書に書いているような「血も涙もない」事が、まかりとおっているとしたらRCCそのもののあり方、手法に問題があるのかも知れない。

 某週刊誌で囲み記事でふれたところ、中小企業の経営者と思われる人からの賛同が多かったという。