【書籍レビュー】お客さまの記憶に残るお店のリピーターをつくる35のスイッチ 眞喜屋 実行 | 飲食店経営 右肩上がりブログ

飲食店経営 右肩上がりブログ

飲食店を開店するのは本を読めばできますが、経営(=継続)するには、本を読んだだけではなかなか大変です…。
本ブログでは、大不況の時代においても飲食店の経営を「右肩上がり」にするための情報をご紹介いたします。

<書籍レビュー>
【題名】お客さまの記憶に残るお店のリピーターをつくる35のスイッチ
【著者】眞喜屋 実行 著(同文館出版)






お客さまの記憶に残るお店のリピーターをつくる35のスイッチ (DO BOOKS)/同文館出版


¥1,470


Amazon.co.jp


私は著者とは知り合いです。
だからといって贔屓目に、あるいはご祝儀的な意味を込めて文章を書くことは、望ましくなく思っています。



なぜなら、そのような情報を信じて購入を判断した人が嫌な思いをするようなことがあれば、私自身も残念だからです。



ですので、著者との面識があるかどうかは関係なく、本文を信じて購入した人が内容との「ミスマッチ」を起こすことがないように努めて客観的な立場を心がけながら書きたいと思います。




読み終えて最も印象に残ったのは「分かりやすさ」でした。
現場目線で、専門用語などを用いることなく、写真などビジュアル要素もところどころに交えているため、肩の力を抜いて楽に読めます。



人柄が良いが恋愛関係にはならない「いい人どまり」にかけて「いい店どまり」という言葉で、「いい店どまりにならないためにはどうするか?」という問題への答えを35個、事例も踏まえながら取り上げています。



その中のいくつかは、同じようなリピーター関連本にも書かれているような内容(※例えば「おっ!いらっしゃいませ」と「おっ」をつければ覚えていることが伝わる)が含まれますので、これまでそういったリピーターをテーマにした本を読んだことがある人であれば、少なからず物足りなさを感じるかもしれません。




ただ、本書は机上の空論ではなく、自らの経験に基づいているため「汗臭さ」「泥臭さ」があり、それは他の本にはないものでした。



そこで本書を上手く活用するなら、私のようなコンサルタントやリピーターに関する基礎知識を持つ立場の人が、現場の社員さん、パート・アルバイトさんに、リピーターの大切さを理解してもらうための「教科書」として使うとピッタリのように思います。



例えば…
・社長が、幹部・マネージャーにリピーターの大切さと事例を学んでもらう時に…
・幹部・マネージャーが店長・社員にリピーターの大切さと事例を学んでもらう時に…
・店長・社員が、パート・アルバイトにリピーターの大切さと事例を学んでもらう時に…



また、以下の本を併せて読んでリピーターについての考え方を学んでから本書を再読すると、より多くの気づきが見つけられると思います。



・「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい! 高田 靖久 著
・不景気でも儲かり続ける店がしていること 米満和彦 著



リピーターを増やすことについて、著者ごとに考え方のバリエーションが理解を深めてくれるはずです。




どのような商売も、数年前からリピーターを大切にして、安定売上を確保する考え方が一般的になってきました。



もし、まだそのことを行動に移せていない人、あるいは現場に上手く伝えきれていない人がいるようでしたら、本書はその「入門書」であり「教科書」として最適だと思いますので、購入を検討する価値は十分にあることを保証します。




アップ・トレンド・クリエイツ
「汗を流すコンサルタント」
白岩大樹



※追伸:本日から7日間(7月26日~8月1日まで)新刊出版を記念してアマゾンキャンペーンを行っています。URL:http://haps.chu.jp/repeatswitch



キャンペーンに参加すると、本書ではカットされてしまった原稿をプレゼントしてくれるそうです。
※キャンペーンURL:http://haps.chu.jp/repeatswitch