第030話 店長会議の吊るし上げ | 飲食店経営 右肩上がりブログ

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飲食店経営 右肩上がりブログ-飲食店大戦争 第二章

第030話 店長会議の吊るし上げ


オープン四ヶ月目の11月も10日が過ぎていた。
僕が店長を勤める「焼肉酒処 焼肉ドラゴン 日吉店」は、依然として厳しい状況だった。
朝にチラシをまき、近隣の企業を回り、そして夜は店舗の営業をする…そんな1日を繰り返している。

ただ、そんな活動も、効果はいま一つ。
一人だけの活動では数を稼げないので、どうしても限界があるからだ。

アルバイトにやってもらえないか?と思うこともある。
中でも、田口 慶太(たぐち けいた)や古島 雄二(こじま ゆうじ)はバイトのリーダー的存在で、彼らが他のバイトに呼びかければみんな動くだろうが、やる気配は全くない。

「どうして僕はこんだけ社長に責められ、必死にやっているのに…その姿をアイツらは見ているはずなのに、なんで平然としていられるのだろう?バイトだからか…バイトなんて、ただ言われたことをやる…それだけのレベルでしか仕事ができないんだ。」そう見限っていた。


11月15日。
この日の店長会議では、吊るし上げにあった。
僕と、もう一人…三田店だったと思う。
売上目標を達成できていない人間は、会議中ずっと立たされる。

社長の佐藤は、机を下から蹴り上げた。
「お前らみたいなのがいると、ウチの会社の上場が遅くなるんだ!一体どうしてくれんだよ!」
「スイマセン、スイマセン」
ひたすら謝るしかなかった。

「達成できなかったらどうするのか、宣言しろよ!」
他の店長からも攻撃を受ける。
「はい、もし達成できなかったら今月の給料は全て返上します。」
「それじゃ足りないだろ?赤字なんだから、当面はタダ働きだろ!」
惨めだった。

涙が出た。
「はい、私はもし達成できなかったら、当面の給料はいりません」
自分で自分の否定を言わされることほど、耐え難いものはない。
精神的にもかなり追い詰められた。

(つづく)


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