【物語34】これからのケータイ販促 | 飲食店経営 右肩上がりブログ

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飲食店を開店するのは本を読めばできますが、経営(=継続)するには、本を読んだだけではなかなか大変です…。
本ブログでは、大不況の時代においても飲食店の経営を「右肩上がり」にするための情報をご紹介いたします。

(つづき)

【 ケータイ販促、コレだけは知っといて欲しい 】
<ポイント②>

▼ムリなアドレスの獲得は「利服客(りふくきゃく)」を呼びます。
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麻美「だってぇ、ムリにエサで登録してもらっちゃうと『エサ目当て』の会員さんが入っちゃうじゃないですか。それって、割引がないと来ないお客さんでしょ?そんなエサがなくても、登録してくれるお客さんだけでいいんですよ。」

(※→物語26回 より)
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こちらも麻美のセリフです。


現在も多くのお店は、「獲得リスト数=集客力」と考え、アドレスの取得に特典をつけ、スタッフを競わせて、アドレス獲得の働きかけをしています。

お話にある楽器で盛り上げることを実際にやっているお店もありました。


5年前は、こういったメリット(=利益)を提示することによる登録は、十分に効果がありました。

また、そのようにして登録いただいたお客様へ、特典付きの一斉配信を行うと、高い集客効果を出していました。

しかし、昨今のお客様は、他店でアドレスの登録を経験した人がほとんど。登録後に送られてくる「クレクレメール」にウンザリしています。

近年、メール会員の案内に対して、抵抗を示すお客様が多いのはこのためです。

もし、その対策として、登録特典や、送信メールの特典のインパクトをより強くしていくと…どうなるでしょうか。

先の麻美の言うように「利益がないと来ないお客様」ばかりが集まってしまいます。

私は「利益がないと来ないお客様」を「利服客(りふくきゃく)」と呼んでいます。


「利服客」とは、「利益に服する(=利益を優先する)お客様」という意味です。

(※反対語は、「信服客(しんぷくきゃく)」です。)


もちろん私は、こういったお客様を悪い、と言っているのではありません。

もし、手っ取り早く集客をして売上を上げたいなら、こういった利服客へのアプローチをすれば、短期的に売上をあげることもできるでしょう。

ただ、これもお話の中にありますが、「『○○してあげるから、○○して』って関係は長続きしない
(※→物語22回 より)」のです。

これは私もこれまでの経験で痛感しています。


特に、昨今は不況と不信の世の中ですので、短期的な売上を追い続けることは、ジリ貧となっりますので、とても危険です。

「5人のお客様と1ヶ月のお付き合い」をしていくことより、「1人のお客様と3年、5年のお付き合い」をしていく関係を目指すことが、お店の成功につながると、私は信じています。

そこで、アドレス獲得のお話に戻ります。

これからは、メール会員のご説明をしっかりして、納得していただいた方のみ登録するようにして、獲得をあまり焦らないようにした方が得策(とくさく)です。


登録の特典も、もしかしたら必要ないかもしれません。

1日1件でも良いと思います。1ヶ月で30件。

1日でも「0件」がなければOK。

1件ずつ、着実に積み上げていけば、きっと「鉄壁のリスト」が完成するでしょう。

「ローマは一日にして成らず。」の精神です。

そして、もし何の特典もないのに、登録していただいたお客様がいた時には…「ナイショでコソッと」デザートをお出ししてみて下さい。
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貴方「こちら、メールにご登録いただいたホンの気持ちですっ!」

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予想外のプレゼントに、お客様はきっと喜ぶことでしょうし、そんなお客様の笑顔を生んだデザートも喜ぶこと間違いなしだと私は思いますが…

いかがでしょう?

【→次回は、ポイント③です。】

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