ファイルNo,252 E様RZ リヤブレーキマスター変更 | takuオーナーのブログ

ファイルNo,252 E様RZ リヤブレーキマスター変更

さてE様のRZですが本日完成しましたので早速アップしておきます。

元々のオーター内容はメーカー不明のリヤマスターを取り外し

リザーブタンク一体型のロッキードのマスターを

取り付けて欲しいという事でした。

しかしながらステップ回りも大幅に改造されており、

スイングアームとのクリアランスも狭い。

何よりロッキードのマスターでは角度が合わない。

と言う事で早々にNG。


代わりに選択したのがR1Z用のマスターと

市販の削り出しリザーブタンクのセットでした。

もちろん新品を取り寄せてNGとなれば洒落になりませんので、

取り寄せる前にできるだけの検証は行いますが、

それでも初めから100%すんなり行く保証はどこにもなく、

それがこう言ったパーツ購入を伴う難しさでもあります。



↑以前ちらっと他の記事に便乗して報告したと思いますが、

 初期検証を終え、実際にR1Zのマスター等

 パーツを取り寄せてプレートの設計に入った段階です。 


↑これも以前報告しましたが

 Aが元々使われていた改造プレートで

 RZのノーマルステッププレートとフレームブラケットの

 間に挟む構造になっていました。

 Bが市販のマスターです。


↑CはR1Zの新品マスターですが

 ロッドが長すぎるので3XV用の短いものに交換。

 そしてこのマスターを取り付けるために

 試行錯誤してカタチにしたのがDの紙型です。


↑CADの図面を現物大にプリントしたものです。


↑そしてジュラルミンで製作したプレートです。

 NCフライスで私が直接製作しているため

 外注には出しません。

 当然ですが加工用のジグも別途製作しております。


↑ここからは店長の出番です。

 A様のステップはドラム用のビート製を更に改造して

 ディスク用にしてありますので

 それを更に改造するカタチになります。


 写真はマスターロッドの連結部分ですが

 このままでは角度もオフセットも合いません。



↑切断して面出ししたところです。


↑新たなステーをスチール材から切り出し整形。


↑溶接


↑あくまで簡易出来ですがペイント



↑そして各パーツの組み付け。

 簡単に書きましたが組み付けはちょっと大変です。

 各パーツが入り組んでいるので

 段取りを考えて組み付けないと

 ホースの脱着すら困難になるからです。





↑ロッドは狙い通りの角度で連結できました。


↑リターンスプリングは

 コワースバックステップのスプリングと受け皿を

 仕込んで機能させました。


↑ホースは元々の状態では短いため新規に調達。

 フィッティングパーツで使える物は再利しました。



↑外したパーツと交換を前提に持ち込まれた

 ブレーキペダルです。

 一旦バラしてペダルの換装にトライしたのですが

 バラしてみたら軸の構造が異なりNG

元々のペダルの軸にはベアリングが仕込まれてあり、

 内径も大きかったです。

 仕方がありませんので元に戻しました。



↑こちらも元々のマスタープレートで

 他車の市販ステッププレートを改造してありますね。

 


↑ブレーキスイッチのスプリング長の調整等を終えて

 無事に走れる様になりました。

 いや~ 正直R1Zの新品マスターが無駄にならず

 ホッとしております。


 さてこれで後は同業者様からのカラーを2点製作すれば

 今年の私の仕事は終わりです。

 

 明日は午後からまず工場の大掃除にとりかからなくては・・・


 店長はS様のTDRの作業を続けておりまして

 明日中に終わればと思っております。