ファイルNo,219 S様 RZメンテ その2 | takuオーナーのブログ

ファイルNo,219 S様 RZメンテ その2

ファイルNo,219 S様 RZメンテ その1


私が先日のツーリングに出ている間

残った店長はS様RZの作業を続けていました。



↑取り外した腰上パーツはまず洗浄

 この後ブラスト用のマスキングを施してブラスト


↑ブラストが終わったらペイント用のマスキングと脱脂を行います


↑ウレタンガン吹き完了。

 YPVSの赤文字等はこの後行います。

 S様の腰上パーツは元々ブラスト仕様でしたが

 ペイントレスだったために腐食が進んでいる部分と

 そうでない部分の下地の差は出ます。

 その点はご了承ください。

 


↑フォークO/H ハブダンパーの交換等も終了しました。


↑正立3MAフォークのメタルスライドに関しましては

 アウター側は出ますがインナーチューブ側が

 単独で出ませんので他のメーカー製のメタルを流用するように

 なっております。メタルの詳細は非公開。


S様から追加でキャブのO/H他、

ドリブンシールの交換等のオーダーが入りましたので

只今パーツ待ちです。


さて ここで タイトルとは異なりますが

ついでに他の記事もアップしちゃいます。



↑こちらは前もってご連絡頂き

 ツーリング当日にお預かりしたK様のR1Zです。

 以前に当店にて不動の状態から復活させまして、

 その後充電系のパーツ(ステーターコイル)なども交換しております。

 確かあの時がステーターコイル最後の一個でしたね。

 直後に廃盤となりました。

 

 んで 今回はフロントブレーキ関係の交換です。



↑マスターもキャリパーも当時の純正品でもうメンテするにも

 状態が悪化しすぎてNGです。

 そこでブレンボのキャリパーと市販のサポート、マスター、

 ホースを使って復活させる事にしました。


ブレーキローターの交換はしませんが

S様RZと同じような仕様となります↓

ただしサポートは白アルマイト



次に先月お持込頂いた3MAアームの作業報告です。



↑SR用の加工されたという3MAのアームです。


↑ダストカバー&シムレスが前提でピポットの幅詰め

 が行われていたそうですが、状態が悪く

 ベアリングもローラーが飛んで終わっています。

 ベアリングを引き抜こうとしてローラーが飛んだんですねぇ・・・


 これを当店で通常行っている仕様にしてくださいという事でした。 



↑反対側もガビカビ・・

 問題は固着したベアリングが外れるかどうか?

 またすでに適当に幅詰めされているので

 再加工の基準面をどうするか? です。


↑ベアリングは何とか外せました。

 

 ガビカビの加工面は利用できませんので

 ピポット内部のベアリング圧入面を利用して固定する

 ジグを新たに造りました。


 まずA面をフライスします。

 


↑完了


↑ひっくり返して 今度はいつもの固定方法で幅長を確認しながら加工。

 ピポット両面を進行方向にたいしはて完全に

 平行にする事はできませんが機能上問題無い範囲に納めます。


↑新たなピポットパイプはR1Z用の純正新品を取り寄せ

 幅詰め加工を施しました。

 なぜ純正新品を流用するかと言えば、

 ベアリングローラー当り面に焼き入れ処理がされているからです。

 ステンレスや生鉄で製作したらあっという間にカジリますので

 要注意!!


↑R1Z用のピポットパイプとベアリングが使用できるように

 精密級のジュラルミンスペーサーを用意します。

 このスペーサーは外注です。


↑装着完了。


↑ダストカバーの幅爪とシールリップ部の加工、

 そしてピポットシャフト径に合わせたシムを用意。


↑納品準備完了です。

 3MAのノーマルほどの防塵 防水効果はありませんが

 それでもカバーレスよりははるかに良いと思います。


続けて現在取りかかっているSS350の作業について


↑持ち込まれたフレーム ペイント済みです。

 これにXJRの前後足回りが付くように基本的な加工を施しますが・・

 フレームピポット部の状態が万全ではないため

 加工後のアームがまっすぐに付くかは不明です。


↑ワンオフしたステムシャフト

 溶接が必要なためスチール製です。



↑リヤ回り


只今ステムストッパー加工に入っておりますので

あと数日で当店での加工は終了です。

追って個別にアップします。


あと月末までに大がかりなのは

O様オーダーのRZVのパーツ関係の仕事でしょうか。

まぁ 頑張ります。