ファイルNo,187 I様 RZRメンテ他 その2
I 様のRZRもいよいよ組み付けの手前までやってきました。
外注していたフレームのパウダーコートも仕上がったという事で
明日の日曜日は朝一(5時30分)に自宅を出発して取引先まで取りに行ってきます。
本来は宅急便に任せれば良いのでしょうが、
仕上がりの確認と梱包&輸送中のトラブルを避けるために
フレームなどの大物は自分で運ぶようにしています。
送料は宅急便と同じ分は頂きますよ~赤字ですけど(笑)
往復で最低4時間は見ておりますが、
明日は納車も二台ありますので朝食を入れても午前11時までには店に戻る予定です。
という事で I 様 その他のパーツについてです。
↑前回の記事で紹介しましたが、
アームは適当にグラインダーで幅詰めされていて
カバーもシムも無い状態でしたので
これを通常の仕様に戻したいと思うのですが、
いかせん適当に加工されていると
基準面が取れなくなってしまい
「さて どこを基準にしてアームを機械に固定するか???」
で毎回悩む事になります。
特にこのスイングアームは凹凸が激しくて
固定がねぇ・・・・
↑悩んだ結果、ピポットベアリングの片方を取り外さずに
むしろ目いっぱい押し込んで
そのベアリングのシェルの部分に凸型の治具を当てて
固定する事にしました。
「幅詰めなんて機能さえ確かなら手段はどうでも良い」
という人ならそれこそグラインダーでもなんでも良いでしょうが、
我々がそうするわけには行きませんからねぇ
↑面取り完了
一方の平面が出てしまえば
いつもの方法でもう片方も加工しておしまいです。
次はボーリング&ホーニング&ポートの面取りが終わった
シリンダーとその他のパーツのブラスト&ペイントです。
水冷RZクラスの腰上のペイントはウレタンでOKですので
外注には出さずに当店で施工します。
※ボーリングは0.25で済みましたよ!!
↑まずマスキングです。
これは非常に重要です。
ブラストの勢いは半端ないのでマスキングが破れて
内部にブラスト材が入り込むと大変です。
なので油分をしっかり取り除いて
↑で ブラスト 一見すぐに終わったように見えますが・・・
↑6時間やり続けてまだ片側のシリンダーが
こんな状態で残っています。
昨日は午後10時過ぎまでやり続けて終わりませんでした(泣)
なのでこれから再トライ
原因はI様がハケ塗りしたペンキ?
重ね塗りされている事もありますが
これが想定をはるかに超えた粘着力でして
施工している店長も疲れ切っていました ハハハ
そんなこんなで予定時間をだいぶ押していますが
店長が担当する11月後半の作業はすべてI様のRZRに投入です。
そして私はと言えば
スプロケット変換アダプターと言いますか、
スペーサーと言いますか、
ある業者様に依頼されてそんなものを2セットと製作中です。
※ブログ掲載の許可が出たらその内詳細をアップしますが
許可がでなければこれでおしまい。
↑左の20mm厚の5052材が今回のブツを製作するための
ジグ用材となります。
そして右のプレート2枚は20mm厚のANP79材です。
7075材と同程度の強度で内部応力が軽減されている素材ですので
こうしたプレートから凹凸のあるブツを製作するにはもってこいです。
今回のものは予め6面フライスされているものを取り寄せましたが
昨日 下加工は終わりましたのでこれからまた頑張ります。