シースタイルマリン塾で航海術を学んできました
シースタイルマリン塾で航海術を学んできました
船舶免許を取って1年が経過したKAKEでございます。
免許を取ってからはレンタル船外機やヤマハシースタイルさんのプレジャーボートで何とか自力で魚を釣って来れてます。お蔭さまで、海の上では新鮮な体験の連続です。浦賀⇔保田沖間の往復も2回。
東京湾の真ん中でひとりぼっちでゲリラ豪雨に遭い、視界が300m、あるはずの陸が見えない。GPSが無ければ自分がどこにいるのかわからない、そんな体験もしました。
↓(7月某日の体験・・・)
この状況で頼みの綱のGPSが故障したら、
文明の利器に頼れない状況になり、海図とコンパスだけに頼るアナログな手段での航海を余儀なくされたらはたして自分は海上で適切な行動が取れるのか。そんなことを考えてしまいます。海図やコンパス方位の話は免許を取る時は少し触れる程度ですし、実践的ではありません。
そもそも、釣りの時も行き当たりばったり(良い意味で臨機応変、悪い意味で危険)な船長KAKEですので、これから秋の釣りシーズンを前に、一緒に乗っていただける友人にもより安全で快適に釣りをしてもらえるように、
航海術を1から学ぶべく、シースタイルマリン塾(操船マスターⅡ)で勉強してきました。
シースタイルマリン塾(操船マスターⅡ)では少人数(先生1人と生徒3人程度)で航海計画を作り、実際に海に出て実践形式で計画に基づいてコンパスを使った航海、今回は特に東京湾の走り方、他マリーナへの入港から河川の航行と、そもそも海図やコンパスをあまり使ってこなかったKAKEにとっては勉強しておかなければならない事が多いのでとてもためになります。
今回の講習は旧江戸川にあるニューポート江戸川からのスタートです。
東京湾奥、ディズニーシーの横を流れる旧江戸川をさかのぼったところにあるマリーナです。
川には屋形船、漁船、遊漁船、プレジャーボートが混在した独特の雰囲気!
そもそも川から出港したことのないKAKEにとってはこれまた新鮮な体験。
まずは座学にて、
横浜ベイマリーナ行きの航海計画が練られるのでした。
操船マスターⅡの東京湾・横浜ベイエリアコースは、ニューポート江戸川から横浜ベイサイドマリーナを目指します。
ディズニーシーの沖を出て204°の方位で8.2マイル、風の塔から238°に変針し10.1マイル。帰りは横浜港に寄り、東扇島の内側を通りぬけていくルートです。
そもそも、東扇島の内側をプレジャーボートで航行してもよいということすら知らなかったので、これまた良い経験です。
東扇島の京浜運河といえばよく昔、夜釣りに通ってはカサゴやメバルを釣ってました。懐かしの東扇島をまさか自分で走ることができるとは・・・
(※夜の航行はありません)
航海計画
今回のコース。以前自分が我流でやりとげた浦賀⇔保田間に比べるとはるかに長い、
東京ディズニーシーの沖から横浜ベイサイドマリーナまでの18マイル、帰りは横浜港に寄り道するので往復40マイル以上を3人交代しながらの航海計画です。
座学ではこのルートを実際の海図で予習です。
そもそも海図を使ったチャートワークの経験がほとんどなかったので、良い経験させてもらいました。
座学が終わりましたら潮と風をチェック後、さっそく船に乗り込み出発です。
潮回りは大潮、10時41分、ちょうどディズニーシー沖に達するあたりで下げ一杯。
風はまあまあ・・・
大潮の下げ一杯というのがまた、旧江戸川の河口付近はドキドキさせられるというのを後から知りました。
これがまた自分が想像していたよりも河口の水深が浅いのです・・・
水深1m台!底擦るんじゃないかぐらいのエリアもあって驚きでした。
さらには「これ以上は浅いから入らないように~」の
表示が竹の棒だったりします。知らないとそのまま船を進めちゃって座礁ですね。
実際、座礁事故は多いそうです。
そんなこんなで、僕は一番手で川の河口までが1回目の操船担当でした。
川も思った以上に浅くて驚きでしたが、いよいよ海にでるぞというところにも要注意ポイントがありまして、首都高湾岸線の橋の下で通過できるのは千葉側から数えて2本目の橋脚と3本目の橋脚の間だけという事実。知らなかったらど真ん中走っちゃいそう・・・
その後、東京湾が目の前に広がるのですが、まっすぐ進むと広大な三枚洲という浅瀬。ディズニーリゾート沿いに進路をとらないと確実に座礁するそうです・・・
googleアースに映っている浅瀬の竹の棒を線でつないでみましたら、
こんな感じになりました。赤ブイと緑ブイの間は葛西臨海公園のほうに抜けても良いらしいのです。川は広くても通れる場所はずいぶん限られてますね。
ディズニーリゾートの沖に出たところで2番手に操船交代です。僕は後ろの席でしばし休憩です。船は確実に風の塔へと向かっています。
先生は左側(女性のインストラクターです)
風の塔にて3人目に操船交代です。少人数なのでひとりあたりの1回の操船時間はかなり長いのです。一番手こそ川や浅瀬がメインなので距離の割に時間はかかるのですが海にでてから8.2マイル、ディズニーリゾートから多摩川に匹敵するキョリ。
風の塔
東京湾アクアラインのトンネル部分を換気するのが目的の塔です。
ここで238°に変針。
一路横浜を目指しますが、前方に大型船。
「あの船は止まってるから大丈夫ですよ~」とインストラクターの先生。
「そのまま行ってください」
なぜこの距離で止まっていると分かったのか??と
さすがですね。後で理由を聞くのをわすれちゃいました・・・
この角度からアンカーがおろされているようには見えなかったのですが・・・
僕は文明の利器で確認です。
対象の大型船を調べましたらば・・
たしかに停まってます。
そしてこの船、オーストラリアのグラッドストーンから2週間かけて東京湾にやってきた材木運搬船だということがわかりました。
長旅おつかれさまです!
入港!
船は順調に横浜ベイサイドマリーナに入港です。
マリーナには一見さんが来ても係留できるようにビジター桟橋があるのですが、そもそも使い方などわかりませんので、勉強になります。
事前予約は必要らしいのですが、料金を払えば停められます。
本係留
これは免許取るとき教えてもらってないですよ〜
しっかり頭にたたきこんでおきます。
ビジター桟橋への入港手続きなど教えてもらいました。
そして、お昼ご飯!
これ重要です。
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午後の部
ちょっと遊覧船気分で横浜観光な感じで良かったです。
本牧の裏の運河とか・・・
「ここ走ってもよいのか?」と自分は今まで思ってましたが、
どうやら良いらしいですね。
ここも走って良いとのこと↓
↓陸を走ってたと思ったらそのままザブーンと水の中に入っていく水陸両用のバス。
帰りもいろいろ勉強させてもらってます。
引き波の越え方と自分の勘違い
東扇島の裏を操船している時に教えてもらいました。
(↓写真は東扇島ではありません)
船が走ると斜め後ろに伸びる引き波。
これは自分は今までデッドスローに近いスピードで「よっこいしょ」と越えていたのですが、どうやらその波を砕くことができるスピードのほうが船の上下動は少ないとのこと。
たしかに!
でも砕くことができるのかできないのか、引き波の分厚さ、高さと、波に突っ込む角度の見極めが難しいですね。
まだまだ学ぶことはいろいろありそうです!
おつかれさまでした~!
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(予告)10月16日、
カワハギ釣り大会に出ます
船ごとに4匹のサイズの合計で競う大会です。
ポイントは自分で見つけなきゃいけませんが面白そう!
ガンバリマス!