【第673話】シイラの刺身(生食)は自己責任で!
シイラの刺身(生食)は自己責任で!
前回7月末、油壺も回遊してましたね。シイラ。
サイズは40~70cmぐらいまででしたが。
うねうねと水面が揺らぐような独特のナブラがたちます。
泳ぎ方はまるでヘビです。
他の青物系のようなバシャバシャ系のナブラではないです。
トップウォーター系のルアーとか投げてみても
おもしろいかもです。
さて、そんなシイラを生食する時、注意が必要なようです
リスクの要因が調べた限り4つ・・・
①腸炎ビブリオ菌が皮にいることがある。
②(皮に)表皮粘液毒を持っている
③サバ同様に寄生虫の類に注意
④鮮度落ちが速くヒスタミン中毒の恐れ有り
鮮度が良いのを火を通して食べるがベストですね。
皮は厚めに除去して、刺身のサクはしっかりと水道水で
水洗いをしています。
実際、おいしいんですよ。
シイラの刺身。でも注意です
サイズにもよりますがこの身はカンパチ?ヒラマサ?
と思うほどの美味しいのに出会うこともあります。
これは過去にシイラを刺身にした時の
写真です。↓
そんなシイラの皮についていることがある「腸炎ビブリオ菌」は
もともと海に住んでいて、食中毒の原因となります。
常に暖かい海のさらに暖かい表層付近を好むシイラの
皮で繁殖していることが多いとのことです。
さて、そんな腸炎ビブリオ菌ですが、弱点があります。
腸炎ビブリオ菌の弱点は
淡水では生きられない。
(水温4℃以下では繁殖しにくい。というのもあります)
これは水道水でしっかりと洗ってやればOKです。
今の夏の時期、シイラに限らず腸炎ビブリオ菌には
真水は有効です。
表皮粘液毒も含めて、しっかりとシイラは
洗ってからの調理ですね。
出来ればフライとか竜田揚げのほうが無難。
あと、お持ち帰りの際は・・・
極力、シイラは別の袋に分けたほうが
良さそうです。
こんな詰め込み方はNGです
↓
★できるだけシイラは別の袋で分けて持ち帰り
(他の魚に触れぬよう)
★クーラーボックス内ではキンキンに冷やして持ち帰り
★シイラの刺身は皮をしっかり取り除き、
サクは真水でよく洗う。
★火を通せば大丈夫。
(まな板や包丁もシイラ下ごしらえ、
サク取り、刺身に仕上げの各プロセス前後で
道具を変えるか、しっかり洗うかしたほうが良いかもです)
ヒスタミン中毒の話はソウダガツオでも同様ですし、
カツオのたたきは皮を炙ることの意味に皮についてる
虫のためとの話もありますし(皮下の脂を引き出して
さらに美味しくさせるとの意味も?)、
夏場の腸炎ビブリオだってシイラに限った話じゃないですね。
刺身は多少なりともリスクがあるということです。
先週のえらいこっちゃ会ではシイラは
竜田揚げになってましたか。
でも刺身は美味しいです( ´艸`)
↓