こんにちは、宇野ひかるです。
食事をする時、まだ口に入れていないうちから「おいしそう」「まずそう」と感じることがありますが、その理由には色合いも大いに関係があります。
これまで食欲と色の関係については、様々な機関で、数多く研究されてきました。
「食欲が湧いてくる色」としては、赤、赤橙、黄色、緑青、桃色、クリーム色などがあがり、「食欲を失う色」としては、赤紫、青緑、灰色、黄緑、からし色などがあります。
その中で、もっとも食欲が湧かない色とされているのは、紫や濃い青という結果が出ています。
しかしいくら食欲が湧かない色だといっても、食物にはそれぞれが持つ固有の色があるため、どんな食品も赤や赤橙にすればよいということにはなりません。
アメリカのある農場では、こんな実験が行われました。
ニワトリに化学成分の入った餌を与え、見た目はまったく同じ白い卵で、卵黄の部分が赤いものと、青いものが生まれるようにしました。
その2つの卵と普通の卵の3つを、集まった人々に出したところ、卵黄が赤いものと、青いものには、誰も手をつけなかったそうです。
私たちは「自分が思っている色」ではないものにも、食欲を失うのです。
食欲と色の関係は、最近はダイエットにも応用されています。
食品そのものの色ではなく、その食品を囲む環境の色も、食欲に大きな影響を与えるようです。
たとえば食品を、白や暖色系のパステルカラーにのせると、食品をよりおいしそうに見せてしまいます。
反対に、暗く強い色は美しい科理の色を殺してしまい、まずそうな印象を与えます。
ですので、ダイエット中の方は、食器やテーブルクロス、ランチョンマットなどを暗い色や寒色系に、とくに濃いめの青にすることがお勧めです。