指導者の役割 ~日本での指導実践から~ | 坪井健太郎のブログ from スペインバルセロナ

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2008年からバルセロナでサッカー指導者。プレサッカーチーム代表: サッカー指導者の育成アカデミーを運営。
オンラインコミュニティ「サッカーの新しい研究所」運営

こんにちは。

ここのところ雨が続く不安定な天候ですね。

どうやら、沖縄には台風が近づいているそうで、しかもかなり強力な台風らしいですね。

今週あたりは日本は嵐にやられてしまいそうで心配な1週間になるのでしょうか。

大きな被害がないことを願うのみです。




日本での指導実践にて

さて、7月5日と6日は2日間連続で講義と実践のイベントがありました。

5日は神奈川県の大豆戸FCU15向けのクリニック、6日は町田にて指導者向けの講習会で講義と実践を担当させていただきました。

7月5日 大豆戸FC U-15 練習見学会



7月6日 町田指導者講習会


50名近い参加者にお越しいただき素晴らしい時間を過ごすことができたのではないでしょうか。

個人的に嬉しかったのは、昨日の指導者向け講習会に高校生の選手達が参加してくれて実践を体験してくれたことです。

また、大豆戸FCの選手達も素晴らしい練習への取り組みの意識で変化を見せてくれました。

ここ最近では、講義や情報としていろいろ発信してきていましたがやはり現場で選手に直接指導して変化を加えていくことができるのはとても貴重な時間です。

2日目のイベントの題名でもある通り「論より現象」です。

我々指導者は「知っているだけでなく現場で選手を変えることができること、実践できる」ことが重要なのです。

今日は、現場を担当してのざっくりとした感想をお届けします。

まず、日本人のサッカーに特徴的なのは「プレースピードが速すぎる」ということです。

両日の実践でも修正を加えた点ですが、いつもいつも「速く、強く」プレーしようとしてしまうクセが付いているためとてもバタバタしていて精度を欠くプレーが多いという特徴があります。

正しいポジションにいつ動いて、いつ留まるのか?を知らないという証拠でしょうし、指導者が教えなければ選手は実行することはできません。

多くのミスは、パスが出てこないのにマークを外す動きをしてしまっていること有効なポジションに移動して留まるべきなのにそこを走り抜けてしまっているということ、そして走るスピードが速すぎるため周りを見ることができず認識の量が少なくなっているというミスが起こっています。

この辺は日本人のクセなのでしょうが、直していなかければならない部分だと思います。

6日には参加者の方から良い質問をいただきました。

「日本人は性格上そのようなプレーをしてしまい、変えることは難しいのではないでしょうか?」

というものでした。

確かに、私たちのDNAに刻まれた習慣はなかなか根深いものではありますが長い年月をかけて違う習慣を刷り込んでいけば変化していくことは可能です。

「だからこそ長い時間をかけて育成をしていく必要があるのではないでしょうか」とお答えさせていただきました。

指導者として、選手の習慣を形成している人間として一つ一つのプレーに拘って指導していく責任が私たちにはあります。

その点を自覚すると、我々指導者は選手のことをしっかりと観察し理解しなければなりませんし、正しいアクションが何なのかを選手に示すことができなければならないはずでそれを追及するために勉強していかなければならないのですね。

サッカーは常に進化していますから「停滞=後退」を示します。

今回は参加してくださった方々は、向上心溢れるみなさんで熱意が本当に伝わってきました。

そのような方々と貴重な時間を過ごせたことに感謝です。

誠にありがとうございました。

また、次の機会も楽しみにしていますので是非ともよろしくお願いします。

これから、関西→四国→北海道とまわる予定です。

特に関西では初のイベントとなる予定ですので、初めてお会いできる方もたくさんいるかと思います。

イベントの日程はまたFBやツイッター、もちろんこちらのブログでもお知らせしますのでチェックしてくださいね。

それではまた!

Hasta luego!! @tsubocoach