ペップ・グァルディオラ | 坪井健太郎のブログ from スペインバルセロナ

坪井健太郎のブログ from スペインバルセロナ

2008年からバルセロナでサッカー指導者。プレサッカーチーム代表: サッカー指導者の育成アカデミーを運営。
オンラインコミュニティ「サッカーの新しい研究所」運営

今日、午後1:30からバルサの練習場の会見場でグァルディオラの退任が正式に発表されました。
photo:01


この模様はバルサTVでも生中継で放送されました。
photo:02


クラシコ、チャンピオンズリーグの敗退をもって今シーズンの重要な試合をほぼ終えてしまったバルサの唯一の話題は契約延長をしなかったペップの去就。
なかなか首を縦に降らないペップの姿勢から、巷では今シーズンで勇退するのではという噂が出て、今回それが現実となったのです。
photo:03


クラブ、ファンはもちろん続投を望んでいましたが本人の意向により今シーズンを持って監督職から離れることになりました。
photo:04

今日の会見にはカンテラ出身のプジョル、ピケ、ビクトルバルデス、イニエスタ、チャビも参加。
チームの大将の退任発表をまじまじと見つめて真剣な眼差しで見つめていました。
photo:05


多くを語らずとも皆が知って居るとおり、グァルディオラはバルサのカンテラで育ち、選手としても中心でチームを率いました。その後、海外でのプレイ経験を経て、バルサBの監督に就任し4部から昇格。監督2シーズン目にはトップへ昇格しそこからの4シーズンではリーグ優勝3回、チャンピオンズリーグ優勝2回を筆頭に計13個のタイトルを獲得。バルサへの貢献度は疑う余地はありません。バルササッカーの申し子であり、監督就任後はクライフの持ち込んだサッカーをさらに進化させたとも言われています。
僕を含めまだまだ監督としてバルサに残って欲しいと多くの人が考えていたと思うのですが、ペップの出した答えは退任。
彼曰く、4年間もの間バルサというクラブで監督をし続けてきて今年で自分の時代はお終いになると思ったから。昨年の10月から既にその考えがありクラブには伝えていたそうです。
記者からの質問で、もしチャンピオンズリーグを勝ち続けていたら違った結果になったか?という質問にも、「それは無い思う。確かにシーズン最後まで目的を持って仕事を続けていただろうが、来シーズンのことに関しては前から決めていた」とのことです。

この決断にも彼らしさが出ている様に思えます。おそらく、彼が望めばクラブは続投をさせたでしょう。しかしペップはそれよりもクラブにとって一番いい選択をしたのです。自分ではなく、愛するクラブのことを考えた決断。
惜しまれながら一人の偉大な監督がチームを去ることとなりました。発表が終了してペップが去るときにはみんなから拍手で送られる。世の中の監督を見てもここまで愛されて、必要とされながらチームを去ることが出来る人は滅多に居ないと思います。出した結果は勿論のこと、そのチーム掌握術の巧みさ、公の場での紳士的な対応、彼の人となりがそれを証明しています。
本当にお疲れ様でした。
そして、どうもありがとう‼
次に指揮を取るその時を本当に楽しみにしています。
photo:06





iPhoneからの投稿