サトルボディヒーリング第32回:ハートを信頼する(2)後半 | ユニティインスティチュート

サトルボディヒーリング第32回:ハートを信頼する(2)後半


「サトルボディヒーリング」シリーズ第32回:
ハートを信頼する(2)‐「知ることの必要から、勇気をもって知らないことへ」(後半)

このブログシリーズは、ユニティインスティチュートで開催されている「サトルボディヒーリング」のご案内として連載しています。

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『悟りのシンクロニシティ』の翻訳者、市場義人さんにご登場いただいて、「サトルボディヒーリング」で学ばれたことを個人的な体験を交えながらお話ししていただいています。

前回に続いて、ハートを信頼する(2)の後半をお送りします。

今回市場さんは、具体的なセッションの内容にぐっと踏み込んで解説してくださっています。

では、市場さんお願いします。

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ハートを信頼する(2)‐「知ることの必要から、勇気をもって知らないことへ」(後半)

特に過去生のリーディングは、SBHを始めて8年目になる私でも、セッションを行うたびに未知の領域に足を踏み入れる思いがして、ハートを信頼することの重要性を実感するのです。
たとえば最初に浮かんだ映像が浴衣を着た少女が水の中を見ているのを、水の中から見上げているものだとします。
いったいこれは何なのだろう、う~ん、これは今のことではないな、江戸時代だろうか?
なぜこの映像を水の中から見ているのだろう?
そもそもこれはテーマとどんな関係があるのだろう?
いろいろと疑問が浮かびます。
それでもハートを信頼し、その映像が教えてくれること、同時に感じる気持ちをただ感じようとし、そこから離れず、しかし無理に何かをつかもうとせず、そのイメージが展開するのを待ちます。
視覚的なイメージが浮かぶ場合はまだ安心できます。
映像がクリアーならそこから意味や物語を読み取ることは難しくないからです。
一番困るのは、ただ「知る」という働きが起こるときです。
悲しみや苦しみなどの感情を感じながらも、何もイメージが浮かばないとき、ただそれが何を表すものなのか、やってくるものを待つしかありません。
そしてそれはただそうなのだという感覚でやってくるときもあります。
そして目の前にいるクライアントの方に心に浮かぶままに話をしていきます。
例えばこの人は中東の女性で、主に薬草を使うことで人を癒している、しかし、自分の子供を亡くして悲しみにくれている、などなど、なぜ自分がそのようなことを知っているかのように話しているのだろうと、不安を感じながらも続けます。
そのうちにだんだんと映像が見えてきたり、話がまとまりをもち、テーマと関係する理由が分かってきたりするのですが、それまで自分の言葉を自分で聞きながら、これで良いのだろうかと疑う気持ちと、どこかでそれが適切であることを感じる感覚を頼りにしながら、ただ進めて行きます。
振り返ってみれば、今までリーディングが結局何のことか分からなかったということはなく、セッションも、終わってみれば意味深いものだったということがほとんどというより、毎回なのですが、それでも、そのプロセスの一歩ごとが、頭で考えるときの確かさを求めることができないあり方で起こることなので、一瞬一瞬にハートのシンクロニシティに入っている感覚を感じ、過去にも未来にもずれることなく、今にいるということだけに取り組みます。
そして今の瞬間に感じ、話し、行なおうとすることだけに自分をゆだねます。
早く答えを得ようとして焦る気持ちがありますが、その気持ちも受け入れながら、このようにしてハートの知恵に身をゆだねることを少しずつ学んでいくのです。
これはその後に行うヒーリングでも同じです。
一瞬、一瞬、そこに表れるエネルギーの状態を感じ、読み、そして何をするのかもハートに導かれていきます。
もちろん、基本的な方法はありますが、今ここにいることで立ち現れる気づきの中にこそ、マジックが存在します。
一人ひとりのリーディングは(また同じ人でも毎回)、その色合いが違い、いつも未知の領域に触れる思いがします。
そして自分でも驚くような洞察や理解が訪れます。

確かさを、論理や理由から得ようとする思いを離れ、ハートは知っているということを学ぶのは、私の場合、簡単ではありませんでした。
それでもそれができるようになると、思考という枠組みが生み出す狭い理解や信念を離れて、もっと自由に現実を見ることもできるようになります。

今回は、SBHのセッションにおいて、ハートのはたらきを信頼する必要についてお話ししましたが、このことは自分について知る場合にも当てはまります。
自分についてハートのビジョンを見、ハートが教えてくれる本質につながり、ハートが教えてくれる才能や強みを生きるようになるトレーニングを行うのがエッセンシャルライフコンサルティングです。

「さとりのシンクロニシティ」の付録のCDを始め、五つの鍵それぞれに対応するCDも素晴らしいハート瞑想をガイドしてくれます。
いろいろな機会にハートに触れ、ハートの働きに親しむようになると、私たちの人生が少しずつ、ハートに従うものへと変わっていきます。

「知ることの必要」から「勇気をもって知らない」というあり方に身をゆだねるとき、生きることはとても豊かな色彩をもった冒険になるのです。



(ハートの瞑想の手始めとしては、『悟りのシンクロニシティ』の巻末にハートガイド瞑想のCDが付録としてついています。
世界的なキーボード奏者であり、作曲家であるモーガン・フィッシャー氏の作曲、自演の音楽とともに、やさしくハートの世界に誘導してくれるとても良くできたCDです。
ぜひお聴き下さい!)