「恩寵の法則」その1 (イタリア編) | ユニティインスティチュート

「恩寵の法則」その1 (イタリア編)


「恩寵の法則」その1 (イタリア編)

ユニティインスティチュートの講座の中には「本質を生きる」と呼ばれるプログラムがあります。

http://unityinstitute.jp/livingyoudestiny/



このプログラムは「引き寄せの法則」「本質の目覚め」「恩寵の法則」という3つのコースから構成されています。
この講座で学ぶことは 人生をどのように自分の中心からクリエイティブに生きるかということです。

前回12回のブログ講座シリーズではそのなかの「引き寄せの法則の秘密」についてお届けしました。

「引き寄せの法則の秘密」では、自分の内側の本質や中心につながったところから引き寄せることの法則を学びました。

今回はイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回のシリーズでご紹介します。
恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学んでいくことになります。

今回はその第一回目をお送りします。


人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。

ちなみに、日本での「恩寵の法則」は2012年3月9日(金)~12日(日) 東京で開催されます。
https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=120309-11Pr_EL3_f



第一回目

(はじめに)

創造的に生きるって、どういうことでしょうか?

創造的(クリエイティブ)であるといと、何か芸術家のように、あるいは科学者の発明のように、何かそれまでにない新しいものを創造するアーティストの特権のように考えてしまいがちです。

この「恩寵の法則」を教えているのはユニティインスティチュートのディレクター、リーラ、プラサード、アルヴィナです。
彼らのこれまでの人生の中でのそれぞれの探求と経験がひとつとなって、この「本質を生きる」のプログラムとなっています。

その一人であるプラサードは、美術に興味をいだいたときにある転機が訪れたといいます。

プラサードはハーバード大学のデザイン科、大学院に入学します。そこで自分の天職とも呼べるものに出会いました。
作品の制作を通じて、自分のクリエイティビティとフィーリングに触れることができたのです。

クリエイティビティのエネルギーを表現しようとして制作にとりかかると、内側では爆発が起こっているように感じました。
せきを切ったようにクリエイティビティがあふれだし、映像芸術とデザインのプロジェクトに結実しました。

こうしてプラサードははじめて人生に意味を感じます。そして、その過程で気づいたことがありました。
それは、クリエイティビティは自分が創りだす作品よりも大きなものであるということでした。

「クリエイティビティとは何か?」
「それはどこからやってくるのだろう?」
こうして、プラサードは探求を始めます。

作品制作のプロセスに気づきを向けると、自分が創りだしたものは、どこからともなく自分にやってくることに気づきました。
プラサードは、芸術を創造するプロセス自体に、より意識を向け始めます。

写真を撮っているとき、彫刻を制作しているとき、ああしよう、こうしようと考えながら論理的な手順を追っているわけではありません。
制作の過程に意識を向けると、思考に一瞬のギャップが生まれ、自分が創りだしているものが、そのギャップを通り抜けてやってくるように感じたのです。

それは思考よりずっと深い、内側の場所からやってくるように感じられました。
プラサードはその内側のスペースとつながろうとしました。
そして、そこで理解が起こります。

そのスペースは内側に存在するものであり、驚くほど安らかで、同時に生き生きとしていて、そのスペースに触れることができれば、さらに大きなものへとつながっていくことができるということが。

この理解から、クリエイティブなプロセスを実生活に応用することができないか、プラサードは実験を始めます。

すると、内側のスペースにつながりながら動いていると、人生におけるさまざまなことがずっと楽に、しかも思いがけない形で起こることに気づきました。
この『本質から生きる」というプログラム、そして「恩寵の法則」はそれらの体験からの気づきがひとつのヒントとなってもたらされました。
それでは、「恩寵の法則」第一回目をお楽しみください。



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「恩寵の法則」第一回


「創造的に生きるということ」
 ――表面で生きることと、自分の源泉につながって生きること――


多くの人々は、人生のさざまざまなことを自分が創造しているのだと思っています。
自分自身のより深い内面につながらないで、人生の表層で生きていることが多いと、「自分がすべてを創造しなくてはならない」と考えてしまいます。

カリフォルニアの北部には、「自分の人生を創造する」と考えている人たちのメッカがあることをご存じの方もおられるかもしれません。
実際には誰もが自分の人生を創造しているわけですが、そういう人たちはみんな、自分とこの世界を分離して考えています。

従って、自分の人生はこの世界と敵対し、競争し、戦い取らなければならないと考えています。
それは人生を表層で生きているときの見え方です。

多くの人々は人生の表層で生きているだけなので、実際には内面でより大いなる存在とつながっていません。
そうすると、「私は自分の人生を創造できるんだ、それは私の責任だ」と、非常に忙しい人生を送ることになってしまいます。

毎日仕事に出かけ、人生を創造しているわけです。
家にいても――人生を創造し、ジムに行きながらも――人生を創造しています。

人生を創造することで忙しく走り回り、自分の人生で何もかも成し遂げるには時間が足りないので、もっともっと速くものとごをやらなければならないと感じます。
一生は七、八十年しかないのだから、その間に自分の人生を創造しなければ!、と考えています。

これは
人生を生きるにあたって
大変な緊張を生みだします。

その結果、実際にそこでおこることは、その自分の人生を創造する作業が人を表面的なものごとに引き止めてしまうことになり、自分のエネルギーの源泉からさらに分離してしまうのです。

自分は分離しているという体験から創造しつづけ、本当は自分が海の一部であることを忘れてしまいます。

この「恩寵の法則」で学ぶことは、すでに存在しているものを思い出し、それとつながっていることを思い出すということです。
眠りこけて、自分が海の一部ではないという夢を見るのではなく、海の存在に支援してもらうこと、自分の一部になってもらうことです。
それはこの世で起こっていることの真のありように目覚めるようなものです。