長寿大国にふさわしいマンガを、初春にいかが。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

中年スーパーマン

2017年の開幕だ。今年も昭和の四方山話に、お付き合い願いたい。さっそく紹介する写真のマンガは、40年前の1977年「漫画アクション」に連載された作品。藤子不二雄の「中年スーパーマン左江内氏」である。主人公のサラリーマン左江内氏が、ひょんなことからスーパーマンの力を持ってしまうという所からスタート。実に冴えない中年男が、ヒラリと宙を飛んで悪漢を駆逐する・・という夢のようなストーリーかと思えばそーではない。当時まだ10代だった私は、その情けなさを笑い飛ばしていたけれど、ホントの中年になった今 読み返してみるとあ〜 切ない。思えば、1977年は日本人の平均寿命が世界一になった年。男が約73歳で女が約78歳だった。寿命が延びれば、その分 働く年齢も延びる。中年サラリーマンの悲哀はそこにあったのだ。そして2017年の今、寿命は男が約81歳で女は約87歳。40年前より10歳近く延びたとなると、中年サラリーマンの期間はさらに長くなる。いやもはや、老年サラリーマン時代の幕開けかもしれない。で、このマンガが実写でドラマ化される。1月14日から「スーパーサラリーマン左江内氏」というタイトルで始まる。果たして、どんな中年っぷりが披露されるか。左江内氏とだぶる自分をどこまで笑えるか、そんな初笑いもいいだろう。

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