在宅介護を諦めるという選択 | 家族の幸せは私が作る!!

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*結婚10年目、7歳の女の子と3歳の男の子育児中*


祖父が入院しました。

というか、もう家族では手に終えないので病院にお願いすることにしました。


認知症がひどくて。
こんな手に終えない認知症もあるなんて。




祖父の認知症は、とても暴力的なタイプでした。
そして祖父は、認知症なだけで体はものすごく元気。(70代で2回も富士山登頂を成功させた足腰の持ち主)

怒鳴る、叫ぶ、殴る、逃げ出す…
同居の家族(妻や息子、孫にまで!)に手をあげたり、
何時間も怒鳴り付けたり。
興奮状態で暴れ出したのを家族が止めたら、「私は虐待を受けていますー!!助けてくださいー!!」とご近所さんに向けて大声で叫び出したり。


興奮を抑える薬を処方されていたのですが、飲まない。
無理矢理入れても吐き出す。

症状は日に日にひどくなり、
家族が24時間、交代で祖父の監視をするようになりました。

それでもほんの少しの隙を見て逃げ出し、外で大声で叫び暴れる祖父。


実家は住宅街のど真ん中。
小さな子供たちがすぐ隣の庭先や道路で楽しそうに遊んでいます。

もしもまた隙を見て逃げ出した祖父が、他人を傷つけるようなことになったら…
相手にものすごく申し訳ない。申し訳ないで済まないかもしれない。
それに、今まで真面目に一生懸命生きてきた祖父を、最後の最後で犯罪者にしたくない。



最終的には…
暴れる祖父の足を、
家族が涙を浮かべながらタオルで縛り付けて押さえ込むようになりました。
もしかしたらこれは本当に虐待なのかもしれない。
でも、そうするしかなかった。


地域のみんなに慕われる自慢の祖父、大好きな祖父を、縛り付けて管理する日が来るなんて。




そして何度も親戚中で話し合い、病院にお願いすることにしました。
認知症の専門医がいる病院です。

プロにお任せしたら、薬を飲むようになるかもしれない。
そうしたら、状態が安定して祖父も楽になる。

これ以上在宅介護を続けて、大好きな祖父を嫌いになりたくない、憎みたくない。




退院の目処はたっていません。
家でまた一緒に過ごせる日が来るかどうかも分かりません。


本当にこれでよかったのか、
もっと辛い状況で在宅介護をしている人がいるのに、諦めるのが早すぎるのではないか、
考え出すときりがありません。




でも、どんな状況であれ、大好きな家族。
後悔のないようにしなければ。