シーズンオフ特別企画
UNDER THE FLAGSの面々がスタジアム内外で巻き起こした、小さな事件の数々。
●前哨戦は完敗
YSCCとの三ツ沢でのアウェーゲームを翌日に控えた土曜日、YSCCのサポーターと横浜市の沖縄料理 悠喰(現在は閉店)にて交歓会を行った。出席したのはYSCCサポーターのK氏、C氏、UNDER THE FLAGSからはN、Y、途中からDさんが出席した。
共通の知人の話題や97年フランスW杯予選の話まで飛びだし、楽しい時間を過ごした。
夜12時過ぎにお開きになり店を出たが、非常に美味しく口当たりの良い泡盛をK氏からガンガン注がれたらふく頂いたNは千鳥足で歩行した後、道に座り込んで、更には横浜の路上に置き土産をしてしまった。
●優しい人ほどキレると怖い
バックスタンドで一緒に観戦しているMさんはいつもニコニコ、性格は穏やか、愛用のカメラで写真を撮りながら観戦している。フットボールも良く知っていて慕われる、まさに人畜無害な人だ。
ところが、年に数回ドスの聞いた声で「潰せ!」などと叫び、周囲の仲間を震撼させている。
●バロメーター
Tさん、Dさんは気持ちを前に持っていかない選手に厳しい。シュートを撃たない、消極的な選手には「馬鹿野郎!」「何やってんだ!」と叱る。この2つのワードが出た試合は大抵良くない試合であることが多い。
●色々あった浜松遠征
浜松は都田サッカー場でのホンダ戦を控え、前日入りし休暇を楽しんだBさん夫妻。
ところが当日スタジアムで会うと「ネットで検索して有名な食事処で2100円する天丼を食べたけど、美味しくなかった」と周囲に漏らした。
「せめてサッカーだけは良い思いをしたい」と意気込んだが、結果は4失点の完敗。
Bさんは大怒りして4失点目の直後にスタンドを後にした。
一方、愛車ハーレーで浜松まで駆けつけたバイカーDさんは、7000円もするうな重を堪能してからスタジアムにやってきたが、やはり結果に大怒りした。
●大袈裟だった
さてホンダとのアウェーゲーム。試合はホンダの徹底的なサイド攻撃にチンチンにやられる。
ホンダの上手さも目立ったが、後ろからの危険なチャージが多かった。
明らかにファールだろうというチャージもレフェリーは流す流す。スタンドからは抗議の声。
Nちゃんは危険な言葉でレフェリーを批判する。「審判!ルール解ってんのか!」という怒号も近くから聞こえた。
何度目か長野の選手が倒されたときに、ついにYが立ちあがりこう叫んだ。「ウチの選手殺す気か!」
●全てを理解した顔をしていた
ホームにHOYO大分を迎えるゲームはテレビ中継試合だった。解説はあの読売の武田だ。
この試合の解説に武田氏が決まった時点で、NとYは密かにある計画をしていた。
今からおよそ20年前、空前のJリーグブームの頃の話だ。
日本全国のスタジアムで武田を蔑む歌が流行していたのだった。
武田本人もテレビで「僕の歌があるんですよ、僕をおちょくる歌が。大きな古時計の替え歌なんですけどね。」と言っていたように思う。
試合当日、メインスタンド裏を歩いていたNとYの前を横切るかのように、中継を行う放送局の車が通り過ぎしばらくして停車した。「もしかして武田乗ってる?」と言いかけたその瞬間、車のドアが開き男が颯爽と降りて来た。武田だった。NとYは顔を見合わせ、次の瞬間あの歌を歌った。
「薄汚れた緑の木偶の坊 読売の武田~」
その瞬間武田は「なんでこんな田舎まで来てそんな歌うたわれなきゃならんのだ」と言わんばかりに苦笑いをして、同じく苦笑いをしたマネージャーと共に通り過ぎていった。
●大きな子供
普段ホームでは芝生席で立ったり座ったりの観戦だが、アウェーでは基本的には座席に座っての観戦に。座席に座っていてもチャンスで立ち上がったり、外してズッコケたり、味方のゴールに狂喜乱舞して後ろに倒れこむ事も。
付近で観戦していた女性サポーターから「怪我しないでね」と注意を受けるほどだった。
子供のような大人が何人もいる。
●瞬間湯沸かし器
ブラウブリッツ秋田とのホームゲームでの出来事。向が激しくボールを奪いに行きファウルになった。
プレー自体は向の頑張りが光ったが、当然秋田ゴール裏からはブーイングと野次が飛ぶ。
この野次に「瞬間湯沸かし器」の異名をとるN、Y、Bさんらが反応、3人同時に「うっせえゴラ!」と大声で反撃した。思わぬ反撃にスタンドは静寂に包まれた。
まだまだありますが、今回はこのへんで。