店の掃除を始める
ヌカ床から、漬け物を出し
漬け物の準備をする
薬味を刻む
米を洗う
寸胴に水を張る
出汁を取るためコンロに火をつける
炭をおこす
仲間たちと、手際良く開店の準備をする
そして、開店の時間がやってくる
「お願いします!」と仲間たちと声を掛け合い
のれんを出す。
毎日同じ事の繰り返しで
気がつけば、33年の月日が経っていた
しかし、思えば一見淡々と繰り返している
毎日の仕事も、のれんを出す時間が近づくにつれ
激しい緊張感が、押し寄せる
お客様は、ちゃんと来ていただけるだろうか?
無事に、そつなくこなせるだろうか?
高まる緊張感。
今日も、一刻一刻とその時間が近づいてくる
しかし、この緊張感が毎日の自分を支えていることも
知っている。
「今日も、一日宜しくお願いします!」