おじいちゃんのかたつむり | 震災後の海おんなのブログ

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震災からの記録です。

百か日でお墓参りに行った時、娘が「おじいちゃんがかたつむりになって来たね!」と墓石のかたつむりを指差して言いました。

本当にそうならばいいな、と思いました。

「みんな元気だよ。見守っててね」と手を合わせました。

お寺では百か日と後日見つかった方の四十九日を行っていたので、人がたくさんいて、邪魔にならないように早く帰りました。

皆、思いは同じで、一生このやりきれないけど前を向かなければという気持ちで生きていくんだなぁと思いました。


帰り道、お風呂の入浴時間に間に合わないと思い、途中の「夏虫のお湯っこ」という銭湯(温泉?)に入りました。

外の池にはチョウザメがいました。


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山のほうには鹿がいました。


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どちらもはじめて見るのでびっくりでした。


東北でも柚子が実るそうです。柚子の花が咲いていました。


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仮設住宅の新しい問題。

公園に出来た仮設住宅に住んでいる方で、公園の水道で日中洗い物をしているそうです。洗っているのは被災した家から運んできた思い出の物の様なので、しばらくは何も言わなかったそうですが、ほぼ毎日なのだそうです。

公園の水道は、一ヶ月に使用できる水量が決まっているそうで、今月はもう停まってしまいました。

家で洗うには泥だらけ、でも公園の水道を独り占めしてよいのだろうか、正直、答えが見つかりません。


もうひとつは、震災の影響を余り受けなかった農家の方が、仮設住宅に市場に出せない野菜(曲がりすぎたキュウリ、少し裂けたトマトなど)を100円で売りに来たそうです。

その際、一人の方が、売る許可を取っているのか云々と詰め寄ったそうで、農家の方は「本当はお金はいらないが、無料だとかえって気が引けてしまうのではないかと思い、100円をもらった」と言ったそうです。

それからは、時々、無料です、と野菜を持ってくるようになり、無料ならば、とその文句を言った方がたくさん持って帰るそうです。(家族は少ない)

せめて、昨日私が持っていたから今日はお隣さんでどうぞ、というふうにならないか、と言っていました。

う~ん。

皆様ならどう思いますか?