~北へ~(449)81日目④ めし・山梨岡神社Ⅰ | どちて坊やが隠居をしたら~日本国でも毎日が徒然~

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「野宿でもお腹に肉のつく身哉」

日本一周・全県に足跡を目標に、車中泊やキャンプをしながら、
大好きなラーメンを食べ、100名城を中心にした城めぐりや
神社仏閣に参拝し御朱印を頂く、旅の絵(写真)日記です。

 
             北関東・東北・北海道・上信越 編 ~北へ~(1)1日目①は、→こちら


さぁ、お楽しみ「めしの時間」です。
ラーメン屋のありそうな国道20号を使って甲府の街中に向かうと渋滞。
地図で方向を確認して脇道に入ると、

 
ラーメン由(国道20号から県道113号に入り北上してすぐ)

「無化調・自家製麺」の看板。
裏通りでラーメン屋らしからぬ外観。ビビッときました。
店頭のPも空きあり。という事は、天も味方しています。
で、Uターンして戻りIN
外観同様に店内もラーメン屋っぽくない。昼ただ中というのに先客は2名。
醤油か塩か迷ったが、ご無沙汰の「塩」を注文。
着丼。スープを一口。美味い。塩にありがちな角もなく、甘さすら感じる。
鶏の旨みに豚が下からシッカリ支えて持ち上げてくる。昆布煮干、節の香り。
それも数種類を使用しているようで奥深く複雑な旨み。旨いスープである。
自家製を謳う麺は小麦味良く中太縮れのモッチリでスープの持ち上げも良好。
よく噛んで食べていると少し麺が勝ってしまうが悪くはない。薄味のメンマは
他を邪魔することなく、大判、やや厚で油少な目の巻バラチャーシューは箸で
持ち上がるが口の中ではホロ溶ける絶妙な火入れ。(但し着丼後すぐは冷)
丼は少々食べ難いヤツだが、「醤油」「味噌」も絶対に食したいと思いながら
店を出ました。


 塩ラーメン(チャーシュー、メンマ入り)麺大盛り


旨いラーメンに腹も心も満たされて向かった先は、武田氏累代の氏神さまで、
躑躅ヶ崎館時代には出陣の度に参拝し必勝祈願したとされる神社です。

    

140号線(青梅街道)から北へ、御室山の麓に鎮座する「山梨岡神社」です。

     
 山梨岡神社 (左)
鎮座地 春日居町大字鎮目字宮の前1696番地
由緒 延喜式神名帳に載る古社で、旧社格は郷社である。人皇十代崇神天皇のとき、国内に疫病が流行し災害も多い故、勅命により御室山頂に創祀され、その後、成務天皇の御代に麓の梨樹を伐り拓いて神戸を遷し「甲斐ヶ根・山梨岡神社」と号したのである。「やまなし」の語源発祥の地であり、大字「しずめ」の地名も往古軍団が屯した名残りである。
祭神 大山祇命、別雷神、高おか神
祭日 4月4日、5日 摂社吾妻屋宮の御神体を迎え、虫加持、太々神楽の執行、神輿の渡御があり盛大に行われる。
文化財
(一)本殿(付棟札)……国指定重要文化財
  一間社隅木入春日造、向拝付屋根こけら葺
  室町時代末期の建築様式で、飛騨の工、造営となっている。
(二)太々神楽(二十四種類)県指定無形文化財
(三)「き」の神(雷、魔除の守護神)町指定文化財(民俗)
(四)ふじ 町指定天然記念物
(五)社宝 武田信玄公社参状、禁制、山争論裁許状
御朱印状(写)その他
尚神社を中心に裏山一帯は歴史景観保全地区として県指定
古歌 甲斐かねに咲にけらしな足引きの やまなし岡の山奈しの花   能因法師
あし曳の山梨岡に行水の たえすぞ君を恋わらるべき   詠人不知
 春日居町  春日居町観光協会  -案内板より
 

 山梨岡神社 (右)
甲斐山梨郡山梨岡神社延喜式甲州中二十社之一也所奉祀大山祇命并別雷神高おか神ニ請曰崇神帝時諸国疫癘行帝憫之奉幣□□神疲報息矣尽□社所創也後成務帝時□□諸州郡県分狭為四郡時於山社有大石称郡之鎮□至今二千年社前有木□古物伝道山怪□獣又此地山川秀麗倭歌者流所称為□区也祭田納粟八石余相伝国家有□災則宮室山石墜□動矣祭式正月十五日筒粥三月十一月初午月七日鼓吹歌舞以祈天下泰平五穀豊饒千載一日□此日也□髭載白共為□打舞楽西北山上祀日本武尊及橘姫曰吾嬬耶神祭事六月十八日也昔時武田氏累世奉祀其遺典今猶存□祠官源重□請今□石回記其梗□銘曰崇峡之霊梨岡之神分県別郡□幾千春擁護邦土其永維新誕降嘉種娯楽万民
寛政十年戊午春二月  武陵源幹謹撰并書篆額   -石碑より



 神池

当社には、古くから「虁=き」という架空の一本脚の奇獣の
木彫が伝えられ信仰されてきました。
”山海経”に記載されている神獣で、次のように記されてます。
「東海の中に流波山あり、海につきでること七千里、頂上に獣がいる。
状は牛の如く、身は蒼くて角がなく、足は一つ。
これが水に出入するときは必ず風雨をともない、
その光は日月の如く、その声は雷のよう。
その名は虁。
黄帝はこれをとらえてその皮で太鼓をつくり、雷獣の骨でたたいた。
するとその声は五百里のかなたまで聞こえて、天下を驚かせたという。」
虁は、雷神であり、水神であります。


   
      夔(き)ノ神




                              つづく







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