[三浦半島周遊(15)のつづき]
鴨居八幡神社に続き、源氏ゆかりの社、叶神社(西)に参りました。
御祭神は、
譽田別尊(ほむたわけのみこと)(第十五代応神天皇) で、ございます。


養和元年(1181年)武士出身の僧・文覚が、源氏再興のために石清水八幡宮を
当地に勧請し創建、源氏再興成就した頼朝が文治2年(1186年)に叶大明神と
尊称したと伝えられてます。
神奈川県横須賀市浦賀に鎮座されます神社ですが、浦賀港を挟んで
二社あり、地元では「西叶神社」「東叶神社」と呼ばれております。


左右二体とも同じ形相の狛犬。珍しく思い、神職にお伺いしたところ、
「西叶神社の狛犬は左右どちらも口を開けた阿行(あぎょう)の
形をしています。これは、東西の叶神社で対になっているからで、
西宮(西叶神社)では、阿行のみになってます。」とお教え頂いた。
なんといっても西宮の見どころは、天保13年(1842年)に再建された権現造の
社殿(虹(こうりょう)、欄間、拝殿天井など総数230超)の彫刻です。





これらの彫物は、のちに名工とうたわれ、幕府の彫刻師としてかかえられた
安房国千倉の彫工・後藤利兵衛義光によって制作されました。
もう一つ、見た方が良い珍しいモノがあります。

素晴らしい漆喰鏝絵(しっくいこてえ)です。
福寿辨財天


四社神社 左から「船守稲荷神社」「三峯神社」「大鷲神社」「淡島神社」

明治天皇駐輦跡
(明治14年(1881)、明治天皇が観音崎砲台建設の様子を御覧になられた際、
当時ここにあった浦賀西岸学校にて御休息されたのを記念して建てられた碑)

叶神社(西) 御朱印
では、対になる「東叶神社」へ。
つづく