ミュージカル『王家の紋章』 | 梅子のブログ☆出会えた奇跡に感謝して・・・

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ミュージカル「王家の紋章」観てきました!


ハイ!マントを翻す姿がとてもカッコイイ浦井さんメンフィスと伊礼さんのライアン兄さん目当てです(笑)


伊礼さんのライアンは漫画から飛び出て来たくらい合っていると思うのはファンの欲目でしょうか。大人の雰囲気漂うスーツのやり手イメージに姿の完成度もかなり高いです!
伊礼さんの声とても好きなので台詞シーンも歌シーンも大満足です。
古代エジプトが舞台の作品の中で、唯一現代のみに存在する役でキャロルと現代をつなぐ重要な絆。
古代エジプトの面々に負けない存在感です。現代世界をひきつれて度々登場し、過去(古代エジプト)に生きるキャラとの交差する動き…一緒に歌うシーンなどは、決して交わらないけど同じ空間に異なる時代が存在する不思議な雰囲気になっていて、面白いです。
古代エジプトへ行ってしまったキャロ〜ル♪の姿を探すライアン…切ない歌声です。


浦井さんメンフィス&宮野真守さんイズミルのキャロルへ対する想いを表現するシーンもたっぷりあって、ふたりともなかなか熱い表現だから…嬉しいです!
特に歌声からそれが伝わってきて…ミュージカルだものそうこなくては!二人の強い愛が素敵✨

浦井さんメンフィスは初演より今回の方がなんだかキャロルへの愛の温かさを感じました。抱きしめ方も。
…ギュっとした後の台詞「愛い奴」には萌〜(≧▽≦)でした。
浦井さんがフレーズ終りに低めに伸ばす歌声がツボで、もうホントに聴き惚れます。そういう歌い方が沢山出てくる役にキャスティングされるととても嬉しいです✨

メンフィスとイズミル二人が対決するシーンは激しさが増し、殺陣も格好良くてドキドキしました。
殺陣は着流し姿で日本刀とかが好きなんですが、マントをバァサ〜翻し、剣を振るい戦う姿も良いですね〜(≧▽≦)
ザ・マント!着用の役って中々無いから貴重です。少女漫画原作ならでは!
でも、良くある二次元ミュージカルみたいな浮いたコスプレ感はそこまで悪目立ちしないので、帝国劇場クオリティは流石だなぁって思います。

大勢での戦闘シーンはとても観応えがあります!
エジプト軍vsヒッタイト軍の剣舞のような集団殺陣ダンスシーンは効果音と合わさってとてもカッコイイシーンで心躍りました!

宮野真守さんイズミルは、色気を伴う妖しさで忍びより、のち、炎の激しさで愛す!が癖になりそうです(笑)とにかくキャラ濃い(≧▽≦)
キャロルとの出会いシーンでキャロルを妖しく攫っていく歌が好きです♪
そういえばパンフ買ってないから曲名がわからん(^_^;)

濱田めぐみさんのアイシスさまは恐ろしいけど切ない…めぐさんの歌声や芝居の素晴らしさで漫画では好きじゃなかったアイシスに1番感情移入している自分がいました。
幼い頃から弟メンフィスに全ての愛を捧げてきたアイシス…でも決して受け入れられない…歌と表情が切なすぎる。

宰相イムホテップ祐さまは相変わらず唯一無二の声をお持ちで…メンフィスを見守り導く役にピッタリです。皆知らず知らずの内に歌声に取り込まれていく感じでした。
結構長いソロがあるのですが、聴き惚れます。

途中までしか読んでいない原作…ヤバイ集めたくなってきた(^_^;) いったい何冊買えば良いのか…我慢します。

ここからはネタバレありの感想。
初演時を観ていない方は読み飛ばして下さい。

昨年の夏に初演を観てからの…すぐ再演!
細かい所を覚えている訳では無いですが、初演の演出とだいぶ色々変わった印象でした。
歌増えたし、かなりシーンをカットしたり増やしたり、クライマックスシーンや…。すぐの再演だったのにこんなに変えるものなんですね!歌が1、2曲増えるくらいかなぁと思っていたので驚きでした。

美しいセットも増えたように思います。
衣装も、初演時は色々ツッコみたい変な被り物のメンフィスシーンが多かったのですが、かなり減ってました(笑)(←スミマセン。史実を参考にした被り物だったらしいのですが、どうしてもカッコよく無かったから(^_^;))
美しくきらびやかな冠のシーンが増えていて良かったです。衣装はキャライメージを左右する大切な要素ですもの✨

初演を観た方は覚えているかもしれまけんが、通称腕ポキシーンが無くなったのと、ミタムン王女燃やされシーンの直接的な描写が短くなったのに少しホッとしました。
腕ポキはキャロルがメンフィスに骨折られたって想像すると…骨〜っ…苦手で。
ミタムンが燃えるシーンは、キャストの方はとても素晴らしい表現力で、きっと見せ場なシーンだったのかもしれませんが、観ているのが少し辛かったです。生きているまま燃やされているし。斬られた刺された撃たれた等は観ていても平気なんですがねぇ(笑)
ミタムンは殺されて終わりの役ではありませんので(^_^;)その後、要所要所で引き続き沢山登場されます。ミタムンの恨みなのか、妹ミタムンを殺された兄イズミルの怒りと悲しみの象徴なのか…炎に焦げた無残な姿で薄暗い中ダンスのみで表現されるのがほんとに素晴しくて感動します。

そういえばアイシスに秘めた想いを告白するミヌーエ将軍のシーンが、無くなってしまったのが残念でした。折角初キャストだったのに。新演出ではミヌーエ将軍のアイシスへの想いを感じさせるものは演技からもシーンも全面カット、無かったものとしたようです。
宰相イムホテップとアイシス二人のシーンも無かった。
他を削る事で限られた時間の中で、描きたいものにより焦点をあて、そこを深く厚くしたのでしょうか。
キャロル&メンフィス&イズミルを。

初演時のクライマックスは、序章はここまで!これから本筋始まりますよ〜感が否めなかったので、え!?ここで終わり?って思ったのですが、今回はそこまで思わなかったので色々問題は残しつつも丸くおさまった納得のラストでした。
…だってまだまだ絶賛連載中の壮大な歴史ロマンですもの、とても全てを舞台に詰める事は出来ません。
続編があるミュージカルでは無いと思うので、続きます!って終わり方だと不完全燃焼でした。今回はいい感じで幕を降ろしてくれた感じに、落ち着きました。

DVD化が決定したようで…欲しい。


原作:細川智栄子あんど芙~みん
劇作・脚本・演出・作詞:荻田浩一
作曲:シルヴェスター・リーヴァイ

出演:
浦井健治 / 宮澤佐江 / 宮野真守 / 伊礼彼方 / 愛加あゆ / 出雲綾 / 矢田悠祐 / 木暮真一郎 / 濱田めぐみ / 山口祐一郎 / 他