【 振袖用帯 】 77 ≪ 小袖重ね七宝文 ≫ | umegakiorimono ときどき日記

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京都西陣の織元梅垣織物が ≪ 作り手の気持ちを伝える為に “ 西陣織帯地 ”や“ 西陣の事 ”
そして “ 美味しいお店やちょっとした出来事 ” ≫ を紹介させて頂く日記です。
 
『 和装や京都に興味のある方は、是非ご覧ください 』


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今回紹介させて頂きます帯は、江戸前期の慶長小袖より取材した柄です。

割付文様を原本の縫いに近づける為に、筆の線を一定の太さにせず、太い線や細い線を作る事で
自然な描写と織物の力強さを強調する事ができました。


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                   ≪ 小袖重ね七宝文 ≫ こそでかさねしっぽうもん
 
                   ( 実際の変わり結びをご覧頂けないのが残念です )


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  この帯は、「 緞子 」( どんす )と呼ばれる『 技法 』を用いています。
  「 緞子 」 とは、 三大織物組織の中で経糸 ( たていと ) が表面に出る比率が高いものを言います。


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しかし、経糸 ( たていと ) が表面に出る比率が高いことで、逆に緯糸 ( よこいと ) が表面に出る比率が
少なくなります。
また経糸 ( たていと ) を多くするとキメ細かい生地にはなるのですが“ 帯 ” が少し重くなりやすいので
“ 帯 ” をできるだけ軽くするために経糸の数を減らすと、生地が粗く( あらく )なり光沢がなくなります。


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そこで弊社は極細の金糸を経糸に混ぜる事で光沢のある比較的軽い生地を創りました。
収縮率の異なる生糸( きいと ) と金糸を混ぜて織ることは大変難しいのですが、切磋琢磨し克服しました。
力強く、光沢があり、比較的軽い “ 生地 ” になっています。


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                               【 弊社図案 】


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お付き合いくださりありがとうございました。



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