umegakiorimono ときどき日記

京都西陣の織元梅垣織物が ≪ 作り手の気持ちを伝える為に “ 西陣織帯地 ”や“ 西陣の事 ”
そして “ 美味しいお店やちょっとした出来事 ” ≫ を紹介させて頂く日記です。
 
『 和装や京都に興味のある方は、是非ご覧ください 』


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いつも “ ときどき日記 ” をご覧くださりありがとうございます。

今回紹介させて頂きます帯は 「 平家納経 」 の “ 料紙 ” をモチーフに考案しました。

仏教で使用される経典のうち、料紙に美麗な装飾を施したものを “ 装飾経 ” といいます。
奈良時代から始まり、平安時代には紺色の紙に金泥で書経する紺紙金字経が数多く

制作されました。
平安末期には善美を尽くした “ 装飾経 ” が競って作成され、その代表作が 「 平家納経 」 

といわれています。

 

    

                    

                     ≪ 納経雲道長文 ≫ 

 

    

 

 “ 引箔錦地の波地文 ” に、道長取唐草と雲をバランスよく構成しています。
 特に技術的に拘ったのは “ 雲 ” の部分です。土台の生地に “ 金糸をそのまま

 載せたような ” 刺繍に負けないボリューム感を出しています。

 

     

  

        「 引き箔 」( ひきばく )と呼ばれる 『 技法 』 を用いています  

   

    

 

「 引箔 」には 『 素材 』と『 技法 』があります。

 

『 素材 』とは、和紙に薄い金銀箔を張った無地のものや、漆に顔料を混ぜて
多彩な色を出した“ 箔 ”の事です

『 技法 』とは、帯地に上品な光沢を持たすことのできる素材である「 引箔 」を組み合

わせて模様を表したもの等を極細に裁断し、それを一本一本織り込む技術の事です     

 

          

 

 現在西陣では 【 引箔の帯 】 を製織する事が困難になってきました。

 引き箔は和紙に片面だけ色柄を付けたものなので、製織段階で裏返ると土台の

 紙が見えてしまい綺麗に引き揃える為には、一度 「 機 」( はた )「 織る機械 」 を

 止めてヘラで 一本一本引き揃えるように織り込まなければなりません。

 このような高度な技術が必要になり、高額になる為「 引き箔 」にこだわるメーカー

 が激減してしまいました。

  

    
 

    

 

  しかし、弊社は 「 引き箔 」 でないとできない表現には「 引き箔 」を用いる事に

  拘っています。 この ≪ 納経雲道長文 ≫ もその拘りの一つです。  

 

    

 

上の写真は 【 別腹文 】 で、下を半分程隠して頂いたら、それがお腹にくる場所です


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                         【 弊社図案 】

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“ 図案 ” を制作するに当たり、技術的には 「 胡粉による盛り上げ 」 で表し、図案の段階で

単なる形ではなく “ 質感 ” を出しています。 ( この写真と同じ場所が上の写真にあります。)                  
 

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                          『 銀箔 』

上の写真は “ 糸状 ” に裁断された “ 銀箔 ” です。 

( しかし、このような原料である “ 箔 ” も値段が上がり “ 糸状にして下さる職人さん ” も

これだけの仕事になる為お仕事も減り “ 引箔の帯 ” が少なくなってきました )
                                
この素材を使用して、上記説明にある『 引箔 』技法で製織します。

残念ですがこの技法をこなせる職人さんや、機道具の部品等も徐々になくなっています。

西陣だけではなく、伝統産業を継承していく上でこういった問題も深刻だと痛感しています。

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                          『 金糸 』

弊社の使用している “ 金糸 ” は “ 金糸の素材 ” プラス、とても “ 手間のかかる仕事 ” を

してもらっています。 通常、金糸の制作段階で “ 芯 ” に ≪ 高速巻き ≫ で “ ナイロン系

の箔 ” を巻きつけていくのですが、それをすると金糸 に抑揚が出ません。

しかし、弊社の場合金糸の製作段階から “ 和紙素材の箔 ” を ≪ 低速巻き ≫ で

金糸屋さんの職人さんに撚ってもらいます。

その金糸を使用し “ 金糸の引揃え技法 ” ( 上記工程済みの金糸を通常一度に二本から

三本同時に織り込むのですが、弊社の場合一本づつ同じ場所に “ 捻じれていない ” かを

確認しながら、二度に分けて引揃えて織り込むという特殊な素材と技法 ) を用い、弊社専

属の熟練の職人さんが丁寧に仕上げていきます。 ( とても手間のいる仕事です )

そうする事によって ≪ 納経雲道長文 ≫ の “ 雲 ” に使用している “ 金糸 ” の部分の

様に、綺麗に織り上がるのです。

原料の詳しい説明は ≪ 箔・金銀糸 ≫ をご覧ください。
       

          

 

              【 色留袖 】【 留袖 】にも合せて頂けます

  

    

 

色違いをご覧くださる場合は、右をクリックして下さい。≪ 納経雲道長文 ≫ ( 白箔 ・ 薄朱 )

 

難しい説明になってしまいすみません。“ 帯の写真 ”だけでもお楽しみ頂けたら嬉しいです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

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いつも “ ときどき日記 ” をご覧くださりありがとうございます。
 

2月18・19日に 【 帝国ホテル大阪 】 で 【 大丸・松坂屋ザ・ロイヤル 】 が催され、その

催しの中に、京都西陣の伝統工芸士である箔工芸作家 裕人礫翔(ひろとらくしょう)氏が

参加されました。

裕人氏は梅垣の38年来の友人で、裕人氏のご実家の亡くなられたお父様も弊社先代より

お付き合いさせて頂いている【 箔屋 】さんです。 

箔工芸作家 裕人礫翔氏のルーツとして、弊社もこの催しに参加させて頂きました。

その時の様子を少しだけ紹介させて頂きます。
 

       

  

          

 

この作品は、フランス人のフォトグラファJoanna Lorenzo と裕人礫翔氏の

コラボレーションの作品です

彼女が撮り下ろした作品に 『 箔で衣を纏わせる 』 という斬新な表現スタイルです

 

     

 

     

      

     

 

来る3月17日(金)→19日(日)まで、東京国際フォーラム で

裕人礫翔氏が、日本最大のアートフェア、Art Fair Tokyoに作品を出展されます

 

           

 

           


最先端のアート作品が集結する3日間の中で 『 箔+アート 裕人礫翔の世界 』 を

楽しみにしています

 

裕人礫翔氏プロフィール

 

    

 

             裕人礫翔氏に共催させて頂いた時の様子

  

    

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

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いつも “ ときどき日記 ” をご覧くださりありがとうございます。

今回紹介させて頂きます帯は、唐織や刺繍を原本とする意匠を、帯地に制作しました。
刺繍に負けない立体感のある 「 桜 」 を “ 道長取り ” にしました。
  
     
 
                       ≪ 道長取桜文 ≫
 
     
 
           
 
   技法としては < 有職唐織 > ( ゆうそくからおり )を用いています

   < 有職唐織 > ( ゆうそくからおり )という弊社独自の技法は、弊社独自の 
   ≪ 有職錦 ≫( ゆうそくにしき ) をベースにした技法です。
 
     
 
西陣織を代表する織物組織には、畦( 綴 )・綾( 錦 )・朱子( 緞子 )の三大組織が
あります。各組織にはそれぞれ特徴があります。

【 綴 】 は、緯糸( 横糸 )をつめる緯組織なので生地がしまり力強い生地になります。
     しかし、「 つや 」 がなく、地風はやや硬くなります。

【 緞子 】 は、細い経糸( 縦糸 )を数多く使用し経を多く出す経組織の為に「 絹本来
      のつや 」 は出ますが、生地が重くなります。

【 錦 】 は、それらの中間組織である為、使い勝手がよく、一般的に用いられやすい
     のですが特徴がありません。 

そこで弊社では、緞子地に匹敵する細かく数多い経糸 ( たていと ) に、綴 ( つづれ )
以上に極細の緯糸( よこいと )を使用して織る事で生地の組織率を高め、生糸の
つやを残しつつ、軽くしなやかでこしのある生地としました。
このように各組織の基本をふまえ、それらの長所を重ねる為には、素材の良さが大切で
製織技術も重要となってきます。それらを統合したものが弊社技法 < 有職錦 > です。
 
           
 
その【 生地 】をベースにして、≪ 道長取桜文 ≫ のようなボリューム感を表現する為に
土台となる生地を通常の倍の組織にして“ 引き箔 ” を用いなくても、品格のある生地に
仕上げるとともに、柄を表現する緯糸(横糸)も異なった色を倍越することで立体感を
だしています。
それが弊社独自の < 有職唐織 > ( ゆうそくからおり )という技法です。
 
     
 
配色は淡彩ですが “ 一つの桜に三色の濃淡をかけ ” 加えて、その濃淡を被せるように
組織することにより “ 立体感 ” を出しています。
 
     
 
 上の写真の下半分程を隠して頂くと、お腹の場所にくるイメージになります         
 
           
 
             【 色無地 】【 付け下げ 】にも合せて頂けます
 
     
 
色違いをご覧くださる場合は、右をクリックして下さい。≪ 道長取桜文 ≫ ( 白・草 )
 
難しい説明になってしまいすみません。“ 帯の写真 ”だけでもお楽しみ頂けたら嬉しいです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
 
 
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いつも “ ときどき日記 ” をご覧くださりありがとうございます。

今回紹介させて頂きます帯は、江戸中期の “ 寛文小袖 ” より取材しました。

“ 寛文小袖 ” は、肩から右身頃にかけて大柄な文様を配し左身頃は無地とする
大胆な構図を特徴とします。

≪ 疋田菊文 ≫の金糸は 「 駒縫い 」 の表現を意識した織技法を用いています。

 

 

    

 

                  ≪ 疋田菊文 ≫ ひったきくもん
 

    

 

   技法としては < 有職唐織 > ( ゆうそくからおり )を用いています

   < 有職唐織 > ( ゆうそくからおり )という弊社独自の技法は、弊社独自の 
   ≪ 有職錦 ≫( ゆうそくにしき ) をベースにした技法です。

 

    

   
          

 

    

 

西陣織を代表する織物組織には、畦( 綴 )・綾( 錦 )・朱子( 緞子 )の三大組織が
あります。各組織にはそれぞれ特徴があります。

【 綴 】 は、緯糸( 横糸 )をつめる緯組織なので生地がしまり力強い生地になります。
     しかし、「 つや 」 がなく、地風はやや硬くなります。

【 緞子 】 は、細い経糸( 縦糸 )を数多く使用し経を多く出す経組織の為に「 絹本来
      のつや 」 は出ますが、生地が重くなります。

【 錦 】 は、それらの中間組織である為、使い勝手がよく、一般的に用いられやすい
     のですが特徴がありません。 

そこで弊社では、緞子地に匹敵する細かく数多い経糸 ( たていと ) に、綴 ( つづれ )
以上に極細の緯糸( よこいと )を使用して織る事で生地の組織率を高め、生糸の
つやを残しつつ、軽くしなやかでこしのある生地としました。
このように各組織の基本をふまえ、それらの長所を重ねる為には、素材の良さが大切で
製織技術も重要となってきます。それらを統合したものが弊社技法 < 有職錦 > です。

 

          

 

    


その【 生地 】をベースにして、≪ 疋田菊文 ≫ のようなボリューム感を表現する為に
土台となる生地を通常の倍の組織にして“ 箔 ” を用いなくても品格のある生地に仕上げる
とともに柄を表現する緯糸(横糸)も異なった色を倍越することで立体感をだしています。
それが弊社独自の < 有職唐織 > ( ゆうそくからおり )という技法です。

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                      【 日本の意匠 】 より

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                 【 訪問着 】にも合せて頂けます

 

    

 

色違いをご覧くださる場合は、右をクリックして下さい。≪ 疋田菊文 ≫ ( 白・朱 )

                                   ≪ 疋田菊文 ≫ ( 小豆 )

 

難しい説明になってしまいすみません。“ 帯の写真 ”だけでもお楽しみ頂けたら嬉しいです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

 

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あけましておめでとうございます

昨年も沢山の皆様に“ とどき日記 ” をご覧頂き心より感謝しております。

       

本年も皆様にお楽しみ頂けるようなブログにしてゆきたいと思っておりますので

どうぞお付き合いのほどよろしくお願い致します。



 

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