UME Design Office UMEMURA-Blog ver0.9
UMEMURA-Blogへようこそ
ver0.9でお解りのように試験運用中です。

今まではmixiで仕事の報告などしていたのですが、これからはよりオープンなBlogでも書いていこうと思います。


梅村 義徳 / UME Design Office

主なフィールドワークは商業空間や店舗、内装デザイン。
お客さんも働く人も楽しくなる、来たくなる、そんな空間を作りたいと日々奮闘中。


お店作りやデザインの仕事依頼も随時受け付けております。
まずはメールでご連絡下さい。
http://www.ume-design.com/
info@ume-design.com
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但馬屋 イーマ/リュクス タジマヤ



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2009年末に発売されました商店建築12月号に但馬屋 イーマ/リュクス タジマヤが掲載されました。
http://www.shotenkenchiku.com/Monthly/bk_number/0912/index.html

この店舗はメインデザインをS+DESIGNの城島君、そして自分が家具デザインと全体の実施設計をお手伝いさせていただいたものです。

梅田イーマ5階にガス火ではなく本格炭火焼肉を導入させたり、天然生駒石積みの小川を造園したりと設計的にも施工的にも大変チャレンジ心あるものとなりました。
提供されるサービス、料理もトップクラスですので、それに負けないようなお店作りになっております。


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手前の小川から中央の浮御堂席のある池へと水が流れます。
小川には遊び心で桂離宮の"鼓の滝"も再現してみました。
お店に行かれたときには、どこか見つけてみてください。



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店内通路は京都の小路をイメージしています。



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客席は落ち着いた堀座卓となっており、最高級のお肉をじっくり味わえます。



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先ほどまでが炭火焼肉の"但馬屋 イーマ"でしたが、これは橋を渡った先にあります"リュクス タジマヤ"です。
ここでは独自のお肉料理はもちろんのこと、ワインやシャンパンを楽しめる大人の空間となっています。
店舗データ:
2009年2月竣工
大阪市北区梅田1丁目12-6 梅田イーマ5階 [炭火焼肉] 但馬屋/[ワイン&厳選黒毛和牛] リュクス タジマヤ


S+DESIGNの城島君とは十年来の友人でして、今回がっつりタッグを組んで設計参加させていただきました。この場を借りて感謝。
なお、建築写真は下村康典氏。

ポムの樹 金沢フォーラス店

ポムの樹 金沢フォーラス店
2006年11月竣工
石川県金沢市堀川新町3-1
金沢フォーラス6F

設計にあたりこの施設の基本コンセプトや環境デザイン等から、今までのポムの樹とはイメージを一新してデザインしています。
シネコンを備えたファッション特化施設ですので、ターゲットは若い女性やカップルがメイン、しかし休日には観光や家族での買い物なども考慮。
できるだけオープンでカワイイく上質なお店を目指しました。


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メインファザードはポムの樹の「P」をもじったエントランス兼サンプルケース


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ガラスで大きく開口を取っていますが、これらは2重ガラスになっており、前後違うパターンの模様を印刷しております。グラフィックデザインはイノウエ レイコさんとのコラボ。


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2重ガラスの間には照明を仕込んで光の壁にしています。ランプメンテは店側のベンチシートの背もたれを外すことで可能。


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もう一方の通路側は全面ガラスとシンプルな店名サイン。


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ファザードから店内を見る。
金沢というこもあり、モダンな中にも和のテイストが感じられるよう素材や色彩にしています。
右手に見えるスツールは友人でもあるinoda+sveje さん当時発表ほやほやの新作を配置させていただきました。

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このスツールは並べた時のさざ波のような曲線がとても美しいです。
カラーはこのお店専用に特注していただきました。inodaさん色々ありがとうございました。


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レジカウンターは人造大理石。
床の磁器タイルと色を合わせています。


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店内も白とブラウンを基調にデザイン。
店内奥の壁面には全面オブジェ照明を設置していますが、これは通路から2重ガラス越しに店内を見た時キラキラ感がアイキャッチとなるよう考えています。


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BOX席はソファ自体がパーテーションとなるようなデザインにしており、間接照明を頭上と足元に配置。
大きな窓はパントリー越しに厨房の人の動きが感じられるようオープンなデザインに。


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もう一方の通路に面した側のテーブル席ゾーン。
壁面は全面白色タイル貼りに間接照明で明るさ感と開放感を感じられるようにしています。
大型ペンダントは贅沢にlouis poulsenのCOLLAGE PENDANTを配置。
ランプが真下から見えないように特注仕様にしています。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を先日見てきました。

内装デザインとは直接関係ない日記ですが、雑記という形で観たもの聴いたもの等も紹介していこうと思います。




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基本的には14年前の作品のリメイクなんですが、すでに別作品と言っていいですね。クオリティも非常に高く、日本を代表する映像作品と言えると思います。

ロード・オブ・ザ・リングを製作したWETA社によって実写映画化も決まっているらしいですが、正直言って海外ではこの作品の本質は作れないでしょう。
いい意味でも悪い意味でもこれらアニメや漫画は今の日本独自文化でしょうから。
そもそも浮世絵も大衆文化から発祥した日本芸術のひとつですが、当時は軽視されていました。
形こそ違いますが2次元でのデフォルメされた表現、色彩は今もアニメや漫画に息づいていると思います。

かくいう自分もアポロが月面着陸する時代に生まれ、少年時代にアニメを見ていた世代ですので、自分のデザインの中に影響を受けていると自覚しており、それらを含めて今の日本の空気感を表現できればと常々考えます。


ちなみにCUTの表紙もエヴァだったようですね。

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ポムドテール 本店 ドリンクバーコーナー

ポムドテール 本店 ドリンクバーコーナー追加の為のデザイン
2006年2月竣工

ファミリーレストランなどではお馴染みのドリンクバーですが、
ポムさんでも導入する店舗がありドリンクバーのデザインをさせていただきました。


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壁面寄せに設置するため、思い切ってゲート状の囲い込むようなデザインにしています。
そのため間接照明を仕込むことができ、かえって明るさ感が出ていると思います。




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デザインのポイントとしては、ストックの食器の収納庫に食洗機から出した
グラスラックごとストックできるよう内部寸法を細かく設計しています。
内部素材は湿気でやられないように一部ステンレス貼り。

また、右手に見えます製氷冷蔵装置をビルトインしているのですが、メンテナンスと
廃熱の為にガラリ扉を設置しています。
本当はスッキリ見せたかったのですが、機械的な問題でしたのでやむを得ずと言ったところです。


普段はなにげに見ているドリンクバーですが、なかなか決まり事も多く、
その機能をまずクリアした上で、いかにデザインで個性を出していくのか、
良い経験をさせていただきました。

ポムの樹 ヨドバシ横浜店

ポムの樹 ヨドバシ横浜店
2005年竣工
神奈川県横浜市西区北幸1-2-7
ヨドバシ横浜ビルB2F


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これも少し以前になりますがヨドバシカメラの地下にオープンしたポムの樹となります。
ファザードから店内がわざと見通せるようかなりオープンにしています。


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木、モザイクタイル、白壁とシンプルな構成ですが間接照明を壁面全体に設置しており、落ち着いた空間になるようデザインしました。
ファザードから見える奥の壁面を全てこの間接照明で通していますので、店内の明るさ感がよく表現されています。

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入口側の席にはペンダントを吊してファザード越しのアイキャッチとし、リズムを出します。


この物件は工期の問題で基本設計と実施設計を実質10日間程で行わないといけなかったため、かなりハードルが高かった物件でした。
商業施設などでは諸事情により入店の決定がオープン直前にあったりすることも稀にあるので、それに合わせて設計を進めるのもまた腕の見せ所なのでしょうね。