穴 (1960年・仏版) | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。


キネマの天地 ~映画雑食主義~-穴




内容:実際にあった事件をもとに書かれたジョゼ・ジョヴァンニの小説を映画化したもの。監督は「モンパルナスの灯」のジャック・ベッケル。彼の最後の作品である。脚本はべッケルと原作者ジョヴァンニ及びジャン・オーレルの共同執筆。撮影は「夜と霧」のギスラン・クロッケ。出演者はジャン・ケロディ、フィリップ・ルロワ、ミシェル・コンスタンタンなどいずれもこの映画がはじめてという異色新人ばかりである。(goo映画より)


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はい!本日2本目のレビューは、もうずぅ~~~~っと前に真冬さん のブログで記事を

拝見して以来探し続けていたものの見つからず、TSUTAYAディスカスを利用し始めてからも

一向に順番が回ってこず3ヶ月も待たされた作品、1960年製作のフランス映画「穴」です!!

やっと回ってきたーー♪ヽ(゚◇゚ )ノ ってわけで真冬さんに多謝多謝!<(_ _)>


※真冬さんのレビューはコチラ




サンテ監獄の獄房の一室に四人の男がとじこめられていた。ロラン(ジャン・ケロディ)ジェオ(ミシェル・コンスタンタン)マニュ(フィリップ・ルロワ)それに“大僧正”という綽名のボスラン(レイモンド・ムーニエ)の四人は毎日ボール箱を組立てるだけの単調な毎日のくりかえしの中で、やがて重罪裁判所に出廷しなければならないのを知っていた。待つことにたえかねた四人は脱走を決意し、細心な計画がたてられた。第五の男ガスパル(マーク・ミシェル)が入ってきたのはそんな時だった…(goo映画より)





うおおぉーー!コレは面白れーーーーー!!ヘ(゚∀゚*)ノ



脱獄モノといえば古くはマックイーンの「大脱走」やポール・ニューマンの「暴力脱獄」

近年でも「ショーシャンクの空に」などなど古今東西数多の名作が作られて来ましたが、

コレもそれらに全く引けを取らない面白さだなぁ~~、ってか数分間ずっと穴掘ってるだけの

場面が続くのに何で全く飽きないんだろう?! 穴が穿たれていく様をただただ食い入る様に

見つめてしまいましたよ… (@_@)



本作の原作は「暗黒街のふたり」 の監督でも知られるジョゼ・ジョヴァンニ実体験

基づいて著した小説です。…はい、ジョゼ・ジョヴァンニは1947年に実際に起きた

脱獄事件の実行犯の一人なんですね( ̄□ ̄;)!!  …そりゃリアルなわけだわ。。。(・Θ・;)


んでもって監督は「現金に手を出すな」や「モンパルナスの灯」 ジャック・ベッケル

彼は本作の完成後、公開を待たずして53歳の若さで病死されてるんですね。

…惜しいなぁ、もっともっと面白い作品を沢山生み出して欲しかった…(-。-;)



ストーリーに関しては基本的にシンプルです、脱獄計画も開始から決行までかなりサクサク

進むのですが、最後にあっと驚く展開が待ち受けています。

あれは…結局どっちだったんでしょうねぇ? やっぱり…そうなのかなぁ…?(-。-;)




総評。

ただただコンクリートに穴を穿つだけのシーンをあんなにじっくり見続けられるってのが

まず凄い。あのテンションには恐れ入りました!<(_ _)>

難しい内容では全く以ってありませんので、フランス映画が苦手な方にもぜひぜひ

観ていただきたい娯楽作です。ってわけでもちろんオススメ!!!!