100本記念 | キネマの天地 ~映画雑食主義~

キネマの天地 ~映画雑食主義~

レンタルビデオ鑑賞日誌



(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

はい、こんにちわ。

このブログを始めて早3ヶ月半、今日お届けするレビューが


記念すべき100本目の映画となりました!


わーーい。


始めたのが10月5日だから、111日で100本か


まぁ諸般の事情でレビューを書かなかった作品も4~5本あるから


観てる本数はもうちょっと多いのだけど


それでも、なかなかよく頑張って更新したもんだなぁと


ちょっと我ながら感心するやら呆れるやら(汗)。


でもね、それもこれも全て、一重に


読んで下さった皆様、コメントを寄せて下さった皆様、素晴らしい作品をご紹介下さった皆々様の


おかげだとつくづく感謝する次第にございます


海よりも深く多謝多謝。m(_ _ )m


さて、というわけで


せっかく節目の一本なのだから、何か自分にとって特別な作品にしよう!と思った私。


いろいろ迷いました。アマデウス、スタンド・バイ・ミ-、カサブランカ、ローマの休日などなど…


でも! やっぱりコレでしょう、ある意味このブログのアイデンティティでもあるわけだし。


思い出させてくれたエイガリアンさん 多謝多謝。

それではいきまーす。







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ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版
¥3,980
Amazon.co.jp

ストーリー:第二次世界大戦直後のシチリア島。村唯一の娯楽は、映画館『パラディソ座』だった。映画の魅力にとりつかれた少年トトと、彼が父代わりに慕った映画技師アルフレードとの心のふれあいの物語。(Amazon.co.jpより)



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はい、言わずと知れた『ニュー・シネマ・パラダイス』です。説明不要ですよね。



改めて調べたら、コレって1989年制作だったんですね。もうちょっと前かと思ってました。

89年っていうと私はまだ中学1年生。まだ映画の魅力にハマる前、この映画の存在も

当時は全く知りませんでした。



この映画との出会いは、たぶん高校3年生の時じゃなかったかなぁ。

当時一方的に好意を寄せていた女の子が、この映画が大好きと言っていたのを聞いて

すぐさまビデオ屋に借りに行ったのを覚えています。甘酸っぱー(笑)

でも正直言って、この時はあんまりこの映画の素晴らしさに気付かなかったんですよね。

良く出来た映画だなぁとは思ったけど、泣かなかったし。

本格的に大好きな作品になったのはもうちょっと後、21,2歳の時に改めて鑑賞して。

もちろん当時に観たのは、今で言う「劇場公開版」でした。

10代の時にはイマイチ理解しきれなかったアルフレードのトトに対する思いが

初めて理解出来て、“あの”ラストシーンで涙が止まりませんでした。




そして現在。

レンタル屋においてあるのは、「劇場公開版」に50分も未公開映像が追加されている「完全オリジナル版」。

コチラのバ-ジョンを観るのは実は初めてです。

よく「未公開場面を新たに完全収録!!」とかありますが、いざ観たらほんのワンシーンだけだったり

どこが追加されたのかわからなかったりすることがほとんど。

でもコチラに関しては、さすがに50分ものシーンが追加されている以上、

作品の印象自体が大きく変わっているのでは?と

観る前は期待と不安が相半ばする状態でした。



で、感想。

うん、確かにだいぶ印象は変わってる。そして確かに長い。

でも「どっちの方がいい」って比較は、少なくとも私にはできないな。



ちゃんと「劇場公開版」を見直して比較したわけじゃないから断言はできないけど

追加されたシーンのほとんどは、島を出たトトが大人になり、

映画監督として成功して以降の場面だと思います。

で、あちこちでレビューを見てみると、この追加分に関しては不要だとか

「劇場公開版」の方が良かったという意見を多く目にします。

確かに「劇場公開版」の時点で既に高い完成度を誇っていましたから、

その上に新たな場面を付け足す必要があるのか、蛇足では無いのか、と言われれば

その通りなのかもしれません。


でも私は、先にも述べたとおり「どっちがいい」とは言えません。

だって、未公開部分が観れて嬉しかったもの。

確かにちょっと冗長な感じはしたけど、それ以上に

「あ、トルナトーレ監督はこ~ゆ~場面も入れたかったのか」とか

「あるほど、エレナのエピソードにはそんな裏があったのか」って

より深くこの映画の事を、トルナトーレ監督の事を、

そしてなによりアルフレードとトトのことを知ることが出来た満足感の方が大きくて。


ただひとつ。

これから初めて、この「ニュー・シネマ・パラダイス」を観る方に対しては

迷わず「劇場公開版」をお勧めするかな。

で、気に入ったら「完全オリジナル版」を観ればいいんだもの。

逆はちょっとね、順番的におかしいもんね。



あと、今回見直して感じた事は

「あ、この映画ってこんなにもユーモアにあふれてたんだな」って事。

前に観た時には気付けなかった、何気ないユーモアがいっぱい見つかりました。

これもきっと、自分が多少なりとも成長した証しなのかな。



10代で出会い、20代で感動し、30代でいっぱい笑っていっぱい泣いた。

きっと40代になっても50代になっても、また新たな想いを抱かせてくれるんだろうな。

いつの日か私も、アルフレードの年齢を追い越す日も来るわけだ

その時には、今よりもっとアルフレードの気持ちがよくわかるようになっているのかな?



楽しみだな。






おしまい。







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