今日はかみさんが4か月ぶりにやってくる。
久々の面開である。
毎日、電話では話しているのでそんなに会っていないような
気はしない。
まあ、今日は掃除、洗濯、整理整頓など片っ端からこまごまと
世話を焼いてくれるのだろう。
私が一番やってもらいたいことを電話でお願いしておいた。
とにかく「おいしいサラダを作ってくれ」と。
どうも単身では野菜が不足気味で飢えているのだ。
粉末の某青汁と市販の野菜ジュースという生活では体に悪い。
だが、拘束時間の長い仕事についている以上、買い物もままならないのだ。
かみさんと息子は岡山のかみさんの実家に住んでいるのだが、
私は仕事の関係でなかなか帰れない。
どうやらそれが近所のうわさになっているようだ。
かみさんと息子が実家に居座り、その主人である私が現れないので
離婚でもして、里帰りをしているのだろうと。
田舎のことだから世間話の絶交の種となるのだろう。
しかし、かみさんの表情はまったく明るく天真爛漫なので
そのうわさをしているご近所様も?マークの表情のようだ。
まあ、噂はともかくこういう生活もあと1~2年は我慢しないといけない
かもしれない。
私自身、懲役2年の刑と呼んでいる。
早く仮出所できるよう頑張らなければならないのだ。
かみさんとの再会と仮出所とは、はたまたとんでもない妄想を
朝からしている。
今日はおいしいサラダでも食べるとしよう。
受刑中でもささやかな楽しみはあるのだ。