サザンレッドベリーデースを釣った後、すぐに次の目的魚であるスティールカラーシャイナーの棲息する、イリノイ州中部のキッカプークリークへ移動した。

到着するまでは水のきれいな清流を想像していて、できればダーター類も一緒に狙えればと思っていた。だが実際には濁っていて魚相に乏しい川だった。

果たしてスティールカラーシャイナーはいるのだろうかと半信半疑で釣り始め、まずは流心をフカセ仕掛けにキヂの頭で攻めたがアタリは上流から下流まで全くなし。

そこで流心手前に振り込み、それが流れのよれによってさらに岸近くに流されたところでアタリが!

上がって来たのは小振りな魚だったが、手元で確認すると確かにスティールカラーシャイナーかスポットフィンシャイナーだった。

水汲みバケツの中で撮影し、拡大して見ると、背びれの条間膜は後半だけでなく前半にも黒が入り、尻びれ条数は9。間違いない、スティールカラーシャイナーだった。

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初めて釣ったスティールカラーシャイナー


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スティールカラーシャイナーの尻びれ。条数は9本で、スポットフィンシャイナーの8本より多いのが特徴だ。


そう言えば、近縁種のスポットフィンシャイナーをカナダで釣った時も岸のごく近くで釣れたことを思い出した。どうりで流心では釣れないはずである。

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別個体。やはり岸近くから釣れて来た。


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最後に少し大きめで体高もある典型的な個体が釣れてくれた。鋼色の体色が美しい。


コイ目コイ科 Cyprinella 属。スポットフィンシャイナーやホワイトテールシャイナーと同属。これら二種とは異なり、背びれの後半だけでなく前半にも色は薄いが黒が入っているのが特徴。また尻びれ条数が9本なので8本のスポットフィンシャイナーと識別可能。クリークや中小河川の砂礫底の場所を好み、プールよりも瀬の方に多い。最大全長 16 センチ。


2013 年 10 月にアーカンソー州のワシタリバーで釣ったスティールカラーシャイナー



スティールカラーシャイナーの俯瞰



スティールカラーシャイナーのハビタット