藤田騎手密着の裏側 完全版③ | 必勝!岡井塾ブログ

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やんちゃ水ビールを飲みながら
機内食ナイフとフォークを食べ、
映画を1本鑑賞ヘッドフォン

その後ウトウトしてきてぐぅぐぅ
気づいたときは
また機内食が運ばれてくるときだったナイフとフォーク


飲んで食べて寝て
また食べて…
その間席でじっとしたまま…

(100%肥えるやんけ!)

と海外へ行くときは
毎回思うことだが
今回もまた同じことの繰り返し。


隣のマジマ課長もまた
私とおなじく肥ゆる秋のようだ。

エコノミーなので

席は広いとまでは言えないが
歯ブラシセットがついており
食後に歯磨きができるのは助かるアップ


2度目の機内食を食べて
しばらくまた映画を観ていると
無事にシドニーに到着。


機内ではバラバラだった
藤田兄貴とゆかいな仲間たちは
ここでまた集合。


そして、次に入国手続き
荷物を拾い上げ
メルボルンに行くの国内線飛行機に乗り換える。


ほとんど時差がなく
皆普段どおり夜就寝できたようで
元気に移動開始。

足早に歩く兄貴。
その表情から察するに
目的は


UMAJIN編集部ブログ-兄貴


飛行機離陸から9時間
しかもオーストラリアの空港は
全面禁煙とあって
外に脱出しなければ
スモーキングは不可能NG


ヤニの禁断症状爆弾が出始めていた
兄貴をはじめとするスモーカーたちは
いち早く外に出たい。


我々は預けた荷物のひとつ
カメラの三脚が見当たらず
バッゲージレーンの周りを右往左往あせる


するとタバコを吸いたい兄貴たちは
順路を指差し
「先に行ってるからな」
と言い残し先に行くDASH!


UMAJIN編集部ブログ-aniki


我々は引き続き
三脚探し。

迷子の三脚くんはこちらあせる


UMAJIN編集部ブログ-三脚


初めて、しかもかってがわからない海外の空港とあって
非常に戸惑う。
迫る搭乗時間にもハラハラドキドキだショック!
折り畳んである三脚はスーツケースに比べれば
筒状の小さいもの。
スーツケースがタバコの箱なら
三脚はタバコ1本みたいなものか。
しかも黒いケースに入っており
ベルトコンベアーのレーンも
黒ということで
見つけづらい。


隈なく調べてみたが
いっこうに見当たらない三脚くん
乗り換え手続きがあるので
彼を見つけて
早く兄貴たちを追いかけたいのだが…。


我々も兄貴たちとはぐれてしまうと
無事にメルボルン行きの飛行機に
乗れるかどうかも心配になってくる。

その後10分ほど探したが
やはり見当たらない。

ここで我々は
あきらめるしかないと決意する。

オーストラリアについて早々
いきなりのお別れガーン
取材初日から離脱者が出てしまうとは
まったく予想外の展開だが
オオノ・マジマ両名までも
離脱してしまっては
藤田兄貴密着取材が完全に
ミッション・インポシッブルドンッ


ここは三脚くんを犠牲にしても
先に進まなくてはならない。
我々は涙しょぼんをぐっとこらえ
三脚くんに別れを告げて
先を急ぐことにする。


進んでいった先に待っていたのは
到着ロビー。
成田空港の到着ロビーのように広い。
お出迎えの人々に
電車、バス、レンタカーの案内。

で、メルボルンへはどっちに行けばいいのか?
兄貴たちはどこへ?

ここはもうオーストラリア
道行く人に日本語は通じない。
困ったときは
やはりインフォメーションセンターの人に聞くのが一番。


オオノ「エクスキューズミー」

得意げ

その担当者に話かけ


オオノ「アイ ウォントゥー メルボルン」

と聞いてみる。


担当者「○×△&%#$」

なにやら言っているが、なんといってるかわからない。


オオノ「テイクア エアプレイン」


担当者「#$?+*×◆○」


う~ん、よくわからないが、


オオノ「イエス、イエス」


すると、担当者が左後方45度を指さす。
「メルボルン」という単語はなんとか聞き取れ
指さす方向をみると
飛行機らしき「flight」の文字も。

どうやらその先が
国内線の搭乗口のようだ。

「サンキュー」

とお礼をいい、指差した方向に進む。
しばらくすると
空港の外へ出る。

もしかしたら
この辺りに藤田兄貴がいるかもしれない。
あたりを見渡してみる。
しかし、兄貴を含め
仲間たちの姿はどこにもない。

とっくに先へ行ってしまったのかもしれない。
スーツケースやカメラ機材などを乗せた
カートを押しながら
さらに進んでみることにした。

するとそこは荷物預けの受付。
ここにも兄貴たちの姿は見えない。
すでになかに入ってしまったのか?

とりあえずメルボルン行きのチケットも
入り口にいた女性担当にみせると
先の受付を指さされる。
どうやらメルボルンへの乗り換えは
ここであるのは間違いないようだ。

ここでマジマ課長が
兄貴たちに電話をしてみることに。

「……、ただいま電話に出ることができません…、…」叫び

(つながらない…)

このとき実は私オオノの携帯電話が
つながらないらしいことが判明。

先月、弟の結婚式で
ワイハに行ったときは
アンテナ3本
ビシッと立ってた
私の携帯だが
オーストラリアでは
ご老体のように立たないダウン
あとはマジマ課長の携帯のみが頼りだ。

兄貴たちの姿がみえず
どうやら先に行ってしまったのでは?
と思った我々は
手荷物検査を終えて
中に進む。


するとここでバスに乗って
搭乗口に向かうようだが
その肝心のバスがこない。

仕方なくここで待機。
するとマジマ課長の携帯に
不在着信履歴が…。
しかし折り返し
連絡を取ってみると
「……、ただいま電話に出ることができません…、…」

ま、またか…

その後も携帯電話をかけてみるが
同じことの繰り返し。
なにも状況が変わらぬまま
10分経過。

そして、その10分後に
手荷物検査を通って
こちらにむかってくる
兄貴の姿を発見!

むこうも我々に気づき一言

「お前ら、どこ行っとんじゃあ~!
タバコ吸ってるちゅうたやろ!」


UMAJIN編集部ブログ-兄貴

聞けば到着ロビーから
まっすぐそのまま外に出て
その入り口で吸っていたという。

我々はそこに気づかず
乗り換えルートに向かい
その途中で
タバコを吸っている兄貴を探していた。

一刻も早くタバコを吸いたかった兄貴の気持ちを読めなかった…。


またしてもヘマをして
兄貴のかわいがり(!?)
を受けた我々。


なんとかゴキゲンも取り戻し
いよいよ乗り換え口にむかうバスに乗り込む。

三脚くんとの別ればかりか
兄貴のお怒りに触れ
波乱万丈の数十分を過ごした我々にさらなる悲劇が…。


マジマ「俺のカバンって持ってきたっけ?」

オオノ(かばん?)

マジマ「そう茶色のやつ」


UMAJIN編集部ブログ-バッグ
オオノ(・・・)

なんとマジマ課長のカバンのひとつが行方不明。
三脚くんに気をとられてすっかり忘れていたが
もうひとり大事な仲間が行方不明になってしまっていた。
空港カウンターに問い合わせたが

「時間がないため、メルボルンについてから聞いてくれ」

と空港の担当オージーは話にならない。

失ったかばんのなかに
出張中の服や
替えのパンツをすべて入れていたというマジマ課長。
初日にしてパンツ残0汗という
心細い船出となったのである。

(続く)