噂の真相、お話します | 今だから話せるウルトラクイズ裏話

今だから話せるウルトラクイズ裏話

17年にわたって放送された「アメリカ横断ウルトラクイズ」。構成作家として最初から最後まで関わってきました。放送出来なかったエピソードや裏話を思い出すままに綴っていこうと思います。

メリカ横断ウルトラ・クイズは番組が終了して10数年経った番組です。
人気番組であったため、その思い出をブログで書いています。
お蔭様で未だに興味を持ってブログを読んで下さる方が多いので、その皆さんに番組の真の姿を知って欲しく、コメントには知りうる限りお答えしてきました。
今日は短い文章では表現出来ない疑問について、取り上げてみたいと思います。
それはウルトラクイズに関するです。
挑戦者の一人が書いた書籍に、「暴露」として書かれたそうですが、第4回の後楽園球場の○×問題で正解に誤りがあった、というお話でした。

以前にもこのブログで書きましたが、「時代が変われば答えも変わる」というような事もあります。
しかしながら、今回のお話はそういう事でも無さそうです。
実際には問題が出されたが、正解に誤りがあった為に放送上カットした、というような噂話です。

問題の責任者は私ですから、この噂はハッキリ否定いたします。
もし、それが事実であればすぐさま抗議があったでしょう。
間違えた答で落とされた人達が、抗議の声をあげる筈です。

なっては、当時の真実が収められていた収録VTR(放送されたものではなく、元のVTRの事です)が残っていませんから、いくら言い合っても水掛け論になってしまいます。
その時に異議申し立てがあれば、資料が全部揃っていましたから、真実が明らかに出来たと思います。
2707名が参加した中で誤った答を出し、真実を闇に葬る事など今の世の中では不可能でしょうね。
まして我々の番組は当時注目のイベントでしたから、新聞、雑誌、週刊誌をはじめ、不正があれば追及するでしょうし、大騒ぎに発展した筈です。
しかし、問題の責任者である私に当時その様な取材の申し込みは一件も有りませんでした。
また、噂が真実であれば、テレビ局はコンプライアンスを重視しますので、4回の番組は放送される事もなく取りやめになり、この番組が17回も続くはずがないのです。
従ってこの様な噂は、根も葉も無い捏造と断じざるを得ません。
それでも、これが真実だと言うなら、動かぬ証拠を示すべきでしょう。
私も真実を知りたいのですから。
もし、「噂話として紹介したのだ」という事なら、著作者として無責任極まりありません。
何故なら、この種の話は必ず裏を取って、発表するのが物書きのモラルだからです。
コメントをくれた方は、「取材したはず」と仰っていましたが、私は取材を受けていませんから、裏取りはなされていません。

また、12回の王者Sさんの事も書かれていましたが、どのような噂なのか解りません。
ただ、「後楽園の通過枠には補欠枠があるという文面が有りました。
ニュアンスから想像するに、本当は予選で落ちたけど、特別に通過させてしまったのだろう、というような話だと思います。
これに関してお答えします。

「通過枠には補欠枠がある」という箇所に関してだけ言えば、これは事実です。
ただ、暴露ネタ、という大げさなものではなく、参加者には伝えてある事でした。

基本的に後楽園(東京ドーム)では100人の勝者を選びます。
この人達が空港の第2次予選に駒を進めるのですが、毎年何人かは辞退者が居たのです。
「やっぱり1ヶ月も会社を休めない」
「家族の理解が得られなかった」

理由はそれぞれですが、最長で1ヶ月も日本を離れる事となれば、当然の事にも思えます。

それを補う意味で補欠を何人か用意しなければなりません。
勿論人選は100人決定の前まで勝っていた人の中から、抽選で順位を決め、公明正大に選んでいました。
もし、Sさんがこの補欠枠に入った人ならば、一度は落ちた映像が流れたのかも知れませんが、それはSさんに聞かなければ真実は判明しないでしょうね。

コメントをくれた方は、この辺に知られてはまずい秘密があったように書かれていますが、番組上で裏側の細かい説明はしていませんが、知られて困る秘密ではないのです。
噂話は面白いかもしれませんが、他人を傷付ける様なものは聞きたくないですね。
人の噂も七十五日と言いますが、もう消えても良い 頃と思います。

噂の真相