ショーシャンク

眠れない夜。

昼間衝動買いしたショーシャンクの空にを見た。

胸騒ぎがして、さらに眠れなくなる。


眠れないのは、朝起きるのが遅かったからというだけなのに。


たったひとり、ベッドのなかにいたら、ひとりでいることになんて

何の意味もないんじゃないかと思い始めた。

ひとりで生きてるってことは、私が生きてる意味を見失ったら、もう何も残らないってこと。

今の私は、何の価値あるものも創造していないような気がしてならない。

もし一緒に生きてく人がいたなら、こんな不安にはならないんだろうな。

でも、一緒に生きてく人なんてそう簡単には見つからないし、世の中うまくいかない。


不安はだんだん方向をかえて、本当は転職なんてしないほうがよかったんじゃないかとか、

家族と一緒に暮らしていたほうがよかったんじゃないかとか、

30年後、自分はどうやって暮らしてるんだろうとか、

いつになったらお金がたまるんだろうかとか。


旅して生きていきたいとずっと思ってるけど、

それはきっと、旅には終わりがあって、こんな不安になる心配がないから。

終わりのない旅は、きっと楽しくもなんともないということにやっと気がついた。

今と同じように、不安で仕方がないに違いない。


今日は見る映画を間違えたな。

ショーシャンクの空になんて見なければ、こんなことを考えずに眠れただろうに。

いい映画も、たまには体に悪い。