薬剤師が「心電図」を読めると・・・起こる想定外な事 ・・・タコツボから抜け出す! | 笑いと健康(^▽^)v理事長ブログ

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笑い療法士の理事長が笑いと健康について語ります。

  薬剤師さん日本中に約28万人いますが、心電図が読める人は滅多にいません。

なぜか?・・簡単に言うと、読めなくても困らないからです。 

病院組織は大規模に成る程、縦割りで、心電図は昼は検査技師さん、夜は看護師さんの仕事になっています。

 薬剤師さんにとって心電図とは、学生時代ちょっぴり勉強しただけで、今更面倒くさいし、どんな役に立つのかわからない。医師の指示通り、ミスなく調剤をしておけばOK。心電図を知らなくても通常業務には困らないから・・というのが本音でしょう。

 居心地のよい得意な分野に引きこもって、外に関心を向けない。「それは私の仕事ではありません。」など壁を作る言葉をはく事。これを「組織のタコツボ化」といいます。

 

 

 昨日は看護部の心電図勉強会を行いました。今年から薬剤師・検査技師さんにも声をかけました。(何と!全員出席です。 スバらしい!(^-^)v) 

医療従事者の向学心、成長欲求には心が洗われる思いです。

 

 医師は心疾患の様々な病気に対して薬を出しますが、何百種類もある同種薬から薬を選ぶ際に、医師は副作用防止や効果判定のため使い慣れた数種類を選ぶことが多くなります。(ついつい保守的に、ある意味勉強不足です。(-.-;)ゞ)

 一方薬剤師さん薬の知識は医師より豊富ですが、患者様の病態を理解することが得意ではありません。しかし心電図が読めるようになって、患者様の病態が理解できると、その瞬間薬剤師さんの薬に対する知識経験が、患者様にリンクします。

 

この病気だからこの薬・・・・ではなくて

            この患者様の、この病態だからこの薬!〗

  

   ☞☞☞これが当院の理念『病気を診ずして病人を診よ』の瞬間です!

 

確認テストがあるんです。60点以下は再試です!・・厳しいー!ですが、医療職としての責任です。ご本人のためにも患者様のためにもマスターしてもらわなければなりません。

・・心電図には「心拍数の数え方の呪文」があるの知ってましたか?・・300-150-100-75-60・・

 

 病態さえ理解できれば、医師のように今までの経験に囚われることなく、幅広い知識の中から、先入観のないフラットに考えた最適の薬を提案することができます。

 普段は医師の指示した処方薬を調剤するのが薬剤師さんの主な仕事ですが、

医師に処方提案する(勿論責任もって決断するのは医師ですが)・・これは薬剤師さんの、直接治療に係わる醍醐味です。

 医師もその提案に違った新しい視点を得ることができ、患者様もより広い選択肢の中から最適薬剤の投与を受けることができ、薬剤師はやりがいがアップし、沢山の目で患者様を見守り最善の治療が提供できます。(^▽^)v

  

 薬という自分たちのタコツボから出て、検査技師さんや看護師さんの領域まで知識を広めようとする薬剤師さんたちは、多職種の連携をすすめ、ひいては医療ミスを減らし、患者様に直接大きな貢献してくれています。

薬剤師の皆さん!タコツボからでて心電図を診ましょう。

                                       タコツボのイラスト に対する画像結果

 タコつぼから頭一つでると病態の理解、治療への参画のやりがい、生のコミュニケーションなど宝物が沢山見つかると思います。

 

 病態を理解するチャンスを、薬剤師という素晴らしい仕事のやりがいを、自らの手で沢山つかんで下さい。私たちはそんな薬剤師さんを応援します。      \(*^O^*) /

 

 

 皆さんも病院に行ったら薬剤師さんに聞いてみてください「心電図読めますか?」

 

                                              行田中央総合病院