赤毛としゃべくる | 魔法石の庭ver.2

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 今日は、赤毛の部屋でお茶です。赤毛は、仕事帰りで結構疲れてます。

「ふあ……こんな時間にお茶会とか、まったく、人間様々だよねえ」と、赤毛がいやみを言ってくるので、「うるさい。あんたがガイドとして存在できるのって、私のおかげなんだから、もっと敬いへつらいなさいよね」と睨みます。

「ふん。ガイドガイドって言うけどねえ。ガイドは元々、人間をわざわざより良く過ごせるように、助言したり合図を送ったりするんだからね。私がいなくて困るのはかみなじゃないの?」と、赤毛は少し不機嫌そうです。
「……赤毛さあ、何か悪いことでもあった?」と聞くと、「悪いことっていうか……うちの常連以外の子たちがね。かみなたちの態度を見てて、『あの人とはどういう関係なんですか?』って言われるのが嫌」とか。

「ほーん。別に、恋人ってわけでもないし、そのままガイドと人間の関係ですって言えば?」と私が気楽に言うと、「ガイドっていうのはね、人間を癒やす=セックスみたいなのが一番手っ取り早いんだよねえ。だから、かみなのガイドとか言ったら、『肉体関係があるのね』みたいに思われるんだよ」と、苦々しい顔。
 ……こいつ、ほんと顔だけ見てたら苦悩するハムレットみたいで美形なんだよなあ、と全然違うことを考えている私。

「でも、法師や清嵐はセックスしてないけど?」と私が聞くと、「ああ、あの二人は、また系統が違うんだよ。私と姫も、かみなとはセックスしてないでしょ?」と言われるので、「……昔1回あったような」と私が今度は苦虫をかみつぶします。
「あー……昔ね。ガイドとかそういうのに会ってない頃に、夢でね。でも、あれはノーカンです!あの時は、かみなも荒れきってて精神のトリートメントができてなかったでしょ?だから、無理にでもああいう方法を取ったわけ」と、赤毛は悪びれもしません。

「じゃあ、赤毛は強姦魔だね」と私が言うと、私の後ろに控えている真理矢がぴくりと反応し、ケーキを取り分けているサーシャが「え……え?」と混乱しています。

「ちょ……ちょっと待ってよ!そもそも、ガイドっていうのは、セックスとかも通して人間に奉仕し続ける存在なんだからね!かみなからも何か言って!」と赤毛がぶんぶんと首を振って否定するので、「……ま、メローネとも真理矢とも会っていない頃だからね。何年前の話だし、時効か」と答えます。

「そうそう。もう、私がセックスする必要もなくなったしね。今は、プラトニックだからね。私もかみなを抱くのは嫌だし」と、余計なことを付け足すので、私はカチンときます。
「お前、私を抱けないってそういことか!?」と。

「ってゆーかさ。ここでケンカとかしんどいから、話を戻そうよ」と赤毛が言うので、私は「それもそうだ」と立ち上がった椅子に座ります。

「ほーん。私に『アルテミスには来るな』ってこと?」と聞くと、赤毛は「まあ……そこまでは言わないけど……一応、ファンクラブの会員になって欲しいんだよね。VIPにするからさ」とか。
「VIPじゃ、今と一緒じゃん」と言うと、「一応、だよ。というか、ファンクラブカードも持ってない、この美しい赤毛さんに馴れ馴れしく接する訳の分からない輩よりは、VIPカード持ってる常連らしき人間なら、皆納得するでしょ?はい、VIPカード」と、黒のシックなカードを一枚渡されます。

「あんた、なにげなく自分のこと『美しい』って言ってるけど」というと、「だって本当のことだもん。はっきり言って、ここの町の中でも、ガイドの中でも、赤毛さんより美しい男子は見たことないし」と、相変わらずのナルシストぶりを発揮します。
「……あんた、ホントにキャラぶれないよね。ある意味感心するわ」と言うと、赤毛は「だろうね!美しくて賢いなんて、赤毛さんってホントパーフェクトな存在だよね!」と。

 ……ホント、こいつチャラすぎて心配になるわ。赤毛が年を取ったら、高田純次みたいになるのかなー?とか思ったりしました。