シャフベルク登山鉄道を、登って降りての一部始終 | まるこブログ

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ザルツカンマーグート観光のハイライト、最大のお楽しみ、これに乗らなきゃ何しに来たのか分からない…という、シャフベルク登山鉄道!!!


その一部始終を、記憶が薄れないうちに書いておこうと思う。


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登山鉄道の始発駅は、ヴォルフガング湖の遊覧船から、こうして見えてくる。

赤い看板に、「Schafberg Bahn SLB」とあるから、その下が駅だ。


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登山鉄道の線路も、うっすらと分かる。

あそこを登って行くのだ!


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チケットは、当然この駅で買えるけれど、私たちは、遊覧船と組み合わせたコンビチケットを、ザンクト・ギルゲンの船着場で購入した。

一緒に登山鉄道の座席予約(←座席指定ではない)もできて、このチケットはとても便利だと思った。



夏の観光シーズン最盛期とあって、駅は混雑していた。

予約した人々の行列は、一応出来ていたけれど、まぁ〜そこに割り込みする人間の多いこと!

特に目を引いたのはイタリア人の家族連れで、ゲートが開くなりシレッと先頭に^^; (←誰か家族の1人がそこに並んでいたわけでもない!)

予約した人数しか乗せないのだから、そんなに先を争ってどうする?とは思うけれど、よほどベストな座席が欲しかったのか…

その点、東アジアからの観光客は、我々日本人は「行列大好き」だから当然として、中国人も韓国人も、どんな乗り物でも列はちゃんと守る。

しかし南欧系や中東系の行列軽視は、いつだってなかなかのもの。

特にオバサンの厚顔ぶりには驚く^^;



…ま、そんなことにカリカリ怒っていても仕方ないので、我々一行も、なんとか最適と思われるコンパートメントに乗り込んだ。


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登山鉄道は、はじめ牧草地を登って行く。


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窓から、アプト式鉄道の歯車に噛み合う線路が見える。

ここで、下り列車とすれ違うのだ。


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すれ違った下り列車の向こうに、ヴォルフガング湖が輝く。

列車は、想像以上の揺れなので、写真を撮るのは大変だ。


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それでもなんとか立ち上がり、みなさん頑張って撮影に余念がない。

私も必死でバランスを取りながら、足腰踏ん張ってiPhoneを構えた^^;



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途中に、一駅ある。


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ここで乗り降りする人は、ほとんどいないのだが…


なんと、この登山鉄道の客車は、内側からドアを開け閉めできない!

降りたい人は、窓から手を振って乗務員を呼ぶのだ。

私たちのコンパートメントからも、1人降りる人がいた。

ここから徒歩で山頂を目指すらしい。

車掌さんがやって来て、扉を開けてくれる。



途中下車をしていたのか、ここから乗り込む人々もいて、乗務員は、さっき空き席ができた我々のコンパートメントに、そのうちの1人を連れてきた。

彼女が乗ると、外から扉がしっかりと閉められる。




途中駅から山頂駅は、そこそこあった。

徒歩で登るのは、大変そうだけれど、若くて元気なら、きっとこの山の景色を独り占めできる時間が持てるだろうから、やってみたい気もした。


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山頂駅に到着。

写真の車両は、これから下って行く列車のもの。


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山頂駅のホーム。

この先の道を頑張って行けば、いよいよ360度のパノラマが開ける山頂だ。


ただ、ここで忘れてはいけないことが!!


必ず、帰りの列車の「予約」をしておかなければダメだ。


これを忘れると、思っているような列車に乗れなくなってしまうので、絶対に忘れずに予約せねばならない。




さて…


山頂で心ゆくまで楽しんだら、いよいよ帰りの列車に乗る。


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登りはコンパートメントの客車だったけれど、下りの客車はオープンタイプだった。

座席は、下り方向を前にする席は極端に鋭角。

背を向ける席は、普通の角度だ。

坂の勾配に合わせてある。


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車内の様子。

ヴォルフガング湖が見える。


【オーストリア紀行】でも書いたけれど、この下り列車では、登りの時の何倍も揺れた。

いや、揺れる…なんてヤワなもんじゃない。

下からずーっと小刻みに突き上げられ、40分近く止むことがない。

体調が悪ければ、普通に嘔吐してしまうレベルだ。

山頂のレストランで、沢山ビールやワインを飲んで酔っ払ったまま乗り込んだとしたら、かなり恐ろしい結果が待っていると思われる。


実際、我々の前の席に座った若い女の子の二人連れは、最初こそ互いに写真を取り合って元気だったけれど、途中から気分が悪くなったようで、湖畔の終点に到着する頃には、相当グロッキーになっていた。


かくいう私も、この揺れには「ううっ」となったけれども、何度も深呼吸をして、精神統一して乗り切った次第^^;


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登り列車とすれ違うところ。


下りでは、要所ごとに乗務員が線路に降りて、細かく確認する作業が繰り返されていた。

キツい勾配を行くので、こうした念入りな安全確認は必須なのだろう。

ありがたいことに、この確認で停車している間だけは、あの「凄まじい揺れ」からは解放されるので、人心地つけた♪