今回のオーストリア旅行では、ザルツブルクでの宿泊をしなかった。
ジジババ御一行は「音楽祭」を観たり聴いたりしたいわけではないし、そうなると夏のザルツブルクというのは、世界中から押し寄せる「音楽祭が目当ての客」で、混みすぎているのだ。
ホテルの料金だって、音楽祭期間中は、ふだんの何倍もする。
…そんなわけで、私としては目と鼻の先まで来ておいて残念ではあったけれど、ここはキッパリ音楽祭とは無縁の旅行計画を立てた。
ザルツブルクを素通りし、ザルツカンマーグートの玄関口 ザンクト・ギルゲンに腰を落ち着け宿泊する…というものだ。
ザンクト・ギルゲンは、路線バスに乗ればザルツブルク中心部まで1時間かからないし、簡単に日帰りできる。
…というわけで、朝のうち雨も降り、そう恵まれた天候とは思えなかった今朝、「ザルツブルクを見に行こう！」ということになった。
ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも出てくる、美しい庭園が広がる。
…と思ったら背後から、スピーカーでがんがん「ドレミの歌」を流した英語ツアーの団体がやって来た！
このツアー、まだまだ不動の人気があるらしい…
大昔に参加したことがある…という知人から話を聞いたところだと、映画のロケ地をバスでいろいろ回ってくれるそうだが、車中で延々サントラが流れるため、「洗脳されて気が変になりそうだった」…とのことだ(笑)
さもありなん…である＾＾;
しかし美しい庭園。
花の手入れが素晴らしい。
とりあえず、「まずはホーエンザルツブルク城塞にケーブルカーで登りましょう」ということになった。
わがジジババ御一行には、「高い所には上りたい」という傾向がある！
↑ ケーブルカーへと向かう人々。
東京の通勤電車並みの混雑＾＾;
↑ ケーブルカーを降りて、城内の見学に向かう。
↑ 城内の窓から。
↑ 城塞の上から。
↑ ザルツブルク旧市街の眺め。
…正直、ここの見学は、ジジババ御一行には「試練」だった。
とにかく「階段」が多くて、私でも相当に疲れたから、平均年齢80歳で、よく頑張ったと思う。
↑ エネルギー切れが甚だしいので、早々と昼食に。
この写真を撮ったのは12:30頃だったので空いていたが、13:00を過ぎたらいきなり混雑した。
↑ いつもの「ターフェルシュピッツ」で、また全員から「飽きないの？」のツッコミあり。
はい、飽きないんです(笑)
なぜなら、店によって結構な違いがあるから。
それに本音を言えば、オーストリアのレストランでは、これを食べておけば、まあ余程のことが無い限り「大ハズレ」をまぬがれる…と思うのだ。
他は、そこそこ「ハズレ」にぶち当たることもあり、特にパスタ系はその確率高し！
何日か前に某町でうっかり入ったイタリアンで注文したジェノヴェーゼ・スパッゲティなんか、小学生の頃のウチの息子だって作らなかったような破壊的な不味さで、ジジババたちを険悪にさせたほど！（←Googleマップの星評価では 4.2 の高評価の店だ！！）
シュニッツェルは、かなり確実なメニューの１つだが、揚げ物は胃袋にキツいから毎日はムリ。
グラーシュ系は、案外塩辛いだけのことも多く、本当に美味しいことは稀だ。
豚肉を煮込んだメニューも、付け合せのジャガイモ団子が美味しいことが稀なので、店を選ばないと辛すぎる。
…と、こうなってくると、結局「ターフェルシュピッツ」になるのだ。
お腹も満たされたので、ザルツブルク旧市街の小路を歩く。
↑ 観光シーズン真っ盛りで、どこを歩こうが、新宿か池袋並みに人混みだ。
ジジババたちから、「疲れた〜」「帰りた〜い」の大合唱(u.u;)
↑ とりあえず、宿泊地に帰る前に、ジジババ安心＆安定の「カフェ・ザッハー」で、一休みだ。
なんと、ウィーンはもちろん、グラーツでも、ここザルツブルクでも、「ザッハー」に入った。
どんだけザッハー好きなのだ？(笑)
…というわけで、ザルツブルクまで出掛けたものの、ホーエンザルツブルク城塞にだけ上り、お昼とケーキを食べ、適当に買い物をして、早々とバスに乗り、ザンクト・ギルゲンへ「帰宅」＾＾;
道中の車窓から、のんびりした牧草地や湖が見えるたびに、「ザルツブルクなんか疲れただけだったわぁ〜 この景色の方が何倍もステキ」という声…
はぁ… そうですか…
↑ ザンクト・ギルゲンに帰ると、そこはリアルに「白鳥の湖」
この美しい風景を見てしまうと、都会の喧騒には耐えられなくなるのかな？
…とはいえ、ジジババ全員、ふだんは東京の都心暮らし。
「田舎では住めない」と口々に言ってるくせに、旅行先の「都会」は嫌うのだね〜
勝手なものである。
