日本は昨日、終戦記念日だった。
今回の旅行で一緒のジジババ様方は、終戦の頃に小学生で、その学年によって学童疎開をしていたり、親元に残って空襲を体験していたり…だ。
ここオーストリアも、1945年の4月に「敗戦」している。
↑ アルベルティーナのテラスから眺められる三角形の広場。
ここは、1945年の3月に凄まじい空爆を受け、建物は全壊、住民も全員が亡くなった跡地だ。
ウィーンは何度も空襲に曝された街で、戦後は瓦礫の山だったのだが、そうした戦争の記憶を留めるため、ここはこうして広場として残され、様々な記念碑やオブジェが置かれている。
ところで、8月15日は、オーストリアの祝日だ。
「聖母マリアの被昇天」
14日は日曜日、15日は祝日…
…ということは、我ら旅行者にとっては「不便」が2日連続するってことだ！！
土曜日の夜からババ様がリクエスト中の「ボタン電池」は、まだまだゲット出来ず… (u.u;)
仕方ない。
とりあえず、観光客は「観光」に行こう♪
ずいぶん前に書いたブログの、「シェーンブルン宮殿のグロリエッテへ「坂道を登らず」行く方法」に従って、オペラ座前から、トラムとバスを乗り継いだ。
上↑ の写真は、グロリエッテ最寄りの「Stranitzkygasse」のバス停だ。
ここから、乗ってきたバスの進行方向に真っ直ぐ歩くと、そこが、シェーンブルンの丘の頂上だ。
遥か下に、シェーンブルン宮殿、遠くはウィーン旧市街まで見える。
まさに絶景！
↑ 丘にそびえるグロリエッテ
プロイセンとの戦争の、戦没者の慰霊のために建てられたらしい。
…と言っても、ここで皇帝一家は「朝食」を楽しんだりしていたそうなので、日本人がイメージする「慰霊」とは、ちょっと違うのだ。
グロリエッテから、ジグザグ坂道を下って行くと、どんどん宮殿と庭が近づいてくる。
花盛りの庭が美しい。
さあ、では♪
おなじみの「ポケモンGO」のお時間となります〜
シェーンブルンの中は、やはり思っていた通りポケストップが点在していた♪
カビゴンとも初対面し、図鑑に登録。
やめられません、楽しくて！(笑)
…
ジジババ様方も写真撮影を堪能されたようなので、ウィーン中心部に戻り、昼食を摂ることにした。
「まだお腹がたよりない感じ」と言うババ様も、軽い食事が選べるよう、レストランではなく、カフェへと向かった。
↑ 美しいフェルステル宮♪
↑ この建物の一角にあるカフェ・ツェントラルは、私の一番のお気に入りだ。
雰囲気よし、味よし、サービスよし。
良い意味で「観光客慣れ」しているのも心地よい。
↑ どこに行っても、ついつい注文してしまう「ターフェルシュピッツ」
店によって、けっこう個性の出る一皿だ。
御一行のババ様から、「いつもターフェルシュピッツ食べて飽きないの？」と言われてしまったが… そうなのだ… 飽きないのだ＾＾;
↑ しかも、カフェ・ツェントラルは、なんて素晴らしいのだろう！！
老舗中の老舗カフェなのに、ポケストップであることを、完全に受け入れてくれている。
店の中に居ても、外に出ても、どんどん出現するポケモンたち♪
そして、ついに私はジジババ御一行様から言われてしまった。
「まるこちゃんは、赤ん坊の頃から変わってないわね〜〜」と。
「子供の頃、ほら、肌身離さずいつも持ち歩いてた縫いぐるみのネコ！ 精神安定のために修学旅行にもカバンに入れて行ってたのよ〜」
「それに、お気に入りの服となると、毎日でも着てたわね〜」
「この子は、やりだすとシツコイ性格！」
「そうそう、何を言ってもムダだわ」
…などなど。
そうなのだ。
私としては、ジジババ御一行を「引率」しているつもりだったけれど、彼らからすると、「いつまでも子供」の私を「見守っている」意識の方が強いらしい。
まあ確かに、私だって、息子が何歳になろうが、あれは「子供」にしか見えない気がする。
とにかく思うことは、私の親族のジジババ達は、皆とても健康で、高齢でも頭がしっかりしており、まだまだ私を子供扱いしてくれる、非常に有難い存在だということだ。
こうして旅行できて、本当にシアワセだ。
驚いたことに、昨日は全員が、13,000歩も歩いているのである！
最高齢83歳の一行が、13,000歩だ！
凄いとしか言えない。
感謝だなぁ。
以下は、昨日のスナップ。
↑ これは王宮前の彫刻。
踏みつけられてる「魚」らしき顔が、なんだか可笑しい。
↑ 新王宮近くの天使ちゃんたち。
↑ 祝日を、王宮庭園で楽しむ人々。
↑ 夕暮れ時（←と言っても20:30くらい）のトラム。
↑ 国会議事堂前を走ってくるトラム。
