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日経平均55円安、下げ渋りも戻り鈍い=27日前場
11時24分配信 モーニングスター

現在値
キョーリン 1,250 -28
中外薬 1,553 -44
中部電 2,107 -27
大ガス 316 -2
菱地所 1,375 -33


 27日前場の日経平均株価は前日比55円03銭安の9467円63銭と反落。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。前日の米株安や、足元の円高を嫌気した売りに押され、取引時間中の年初来安値を9395円29銭に切り下げたが、「年金資金とみられる買い」(中堅証券)が流入したとの見方もあって下げ幅を縮小。プラス圏に転じる場面があった。東証1部の出来高は10億3134万株。売買代金は6990億円。騰落銘柄数は値上がり573銘柄、値下がり935銘柄、変わらず155銘柄。

 明和証券・シニアマーケットアナリストの矢野正義氏は「ユーロが基金を創設しても諸外国の株が下げ止まらないのは、市場が欧州に何かを求めているように思える。欧州銀の破たん懸念があり、リーマン・ショック時の教訓から資金のやり取りに疑心暗鬼になっているようだ。欧州勢の売りも資金繰りのためではないか。日銀のように買いオペを実施したり、金利の引き下げによって流動性を高める必要性がある」と指摘している。

 業種別では、シティ証が目標株価を引き下げたキョーリン <4569> をはじめ、中外薬 <4519> など医薬品株が下落。中部電 <9502> 、大阪ガス <9532> など電力・ガス株も売りが優勢となった。菱地所 <8802> など不動産株もさえない。ファーストリテ <9983> など小売株も下押した。日産自 <7201> など自動車株や、浜ゴム <5101> などタイヤ株も軟調。個別では、水産飼料事業部で循環取引の可能性が浮上したメルシャン <2536> や、SIMロック解除への警戒からソフトバンク <9984> などが安い。また、ハニーズ <2792> 、MDM <7600> 、日本オラクル <4716> など5月期決算の銘柄には配当落ちが響いた。

 半面、郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽 <9107> の海運大手3社がそろって上昇。三菱UFJモルガン証がレーティングを引き上げたAOCHD <5017> など石油株も高い。三井物産 <8031> など商社株も堅調。コマツ <6301> など機械株や、新日鉄 <5401> など鉄鋼株もしっかり。東邦鉛 <5707> など非鉄金属株や、古河電工 <5801> など電線株も買われた。個別では、仏製薬大手との資本提携が報じられた主力大証の日医工 <4541> が急騰。ユニダックス <9897> (監理)はストップ高カイ気配。東証業種別株価指数は、全33業種中、22業種が下落した。

提供:モーニングスター社
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最終更新:11時24分