うえた整骨院 植田です。
長く治療に携わっていても知らないことが沢山あることを実感します。
先日、膝関節内の骨折の術後リハビリで来院された患者様が
持参された検査データに骨折とは明らかに違う
骨片らしきものを見つけました。
私の知識不足のせいもあり、患者様にこれは?
と聞いても、全く知らない。
初めて指摘されました!とのこと。
色々文献を調べてみると分かりました。
腓骨筋内に存在するファベラという種子骨であることが判明。
ファベラは膝のお皿同様、種子骨でありこれそのものが痛みを
引き起こすことはありません。
そして全ての人に備わっている骨ではなく
成人男性の約2割程度にしか存在が確認されていません。
これが原因で痛みが出てきた場合
ファベラ症候群という疾患名がつきます。。
症状には限局した圧痛や膝の伸展痛などがあり
疾患概念がない場合、膝関節炎、半月板損傷、
腸脛靭帯炎などと混同されることが考えられ、
症状の改善が見られないことがあります。
その際はMRIなどの精密検査が必要になります。
この患者様の場合はたまたま膝の後ろからMRIを撮った結果
分かっただけのもので今は心配はないですがこれが原因で
痛みが出てくる場合もあります。
現在上記のような症状でなかなか痛みが引かない方は
一度精密検査をしてもいいかもしれませんね。
当院でも近隣のMRI CT完備の提携整形外科がありますので
気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。