北海道新幹線への期待と不安(5) | Uesho-Line Blog

北海道新幹線への期待と不安(5)

前回に引き続き、北海道新幹線札幌開業後の影響について予想してみましょう。

(4)所要時間的に似ている東京-広島間の新幹線:飛行機のシェアと同等になるのか

新千歳空港は札幌から遠いので不利と思う人もいるようですが、この区間には鉄道やバスが多く走っており所要時間も短いです。
むしろ広島空港の方が山の中で鉄道では行けないところにあり、バスに頼らざるを得ない不利な状態です。
この点では東京-広島に比べて不利といわざるを得ません。

(5)仙台以北の区間列車の登場はあるのか

山陽新幹線博多開業時には、新大阪以西の区間「こだま」が登場し、現在では「ひかりRailstar」など一大勢力です。
そして九州新幹線博多開業時には、ついに全区間直通列車が皆無(東京-鹿児島中央)となります。

東京-札幌の場合は距離的には東京-博多と同等ですから、距離的に似ている盛岡-札幌などの区間列車が登場することは考えられます。
ただし、現在の東北新幹線の場合は盛岡で分割・併合が行われており盛岡以北の編成は短くなっておりますので、区間列車の必要性は低いです。
一方の東海道・山陽新幹線については、新大阪などでの分割・併合が行われていませんので「仕方なく」区間列車があるのが現状です。
(東海道・山陽新幹線でも分割・併合は検討されており、「ひかりRailstar」が8両編成になったのは「2本つなげて16両で東京乗り入れする」ためだったりしますしね)ありえるとすれば、東京-札幌(盛岡以北各停・臨時で秋田編成併結)の列車を青森止めにして、その延長上のスジに北海道内の需要に対応するための函館-札幌間の列車を走らせるというくらいです。
なお、早朝・深夜には函館・青森・盛岡・仙台-札幌という列車が登場するでしょうね。
5回にわたってお届けいたしました北海道新幹線は今回が最終となります。
やはり早く開業して欲しいものですね。