みなさん、こんばんは。
維新の党 衆議院議員 うえにし小百合です。

今日は今臨時国会での初めての質問を
総務委員会で行いました。

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安倍総理は開会冒頭の所信表明で
『岩盤規制改革』『がんじがらめの規制の改革』
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高市総務大臣も総務委員会で国民のための
改革を進める旨を表明されました。

今の総理や総務大臣の言葉を表面だけ聞いていると、
既得権益打破・規制改革推進が成し遂げられそうな勢いなのに、
実際には寧ろ規制強化、一部の者達が甘い汁を吸う体質から
脱却できていない部分が頑なに残っているのも事実です。


その典型例がタクシー業界であります。
今まで私のFACEBOOK等で何度も紹介してまいりましたが、
小泉構造改革で新規参入が容易になったタクシー業界では
“景気低迷で需要と供給のバランスが悪い。”という暴論を用いて、
何故か国が強制的に民間のタクシー各社の保有台数を減らしたり、
低料金運行を認めない等の“強制措置”が取る方針を決定しました。

それ故、最近まで私が生まれ育った大阪の街で愛用されていた
“ワンコインタクシー”が姿を消し、高低幅が最小限に圧縮された為、
例えば、車を運転できない社会的弱者である高齢者や障がい者も
国が決めた画一的なサービスのタクシーにしか乗れなくなりました。
つまり、これまで消費者が自由な選択を行えていた環境(権利)を
国が国民から強制的にはく奪してしまったという訳です。
加えて、自由主義経済を標榜する日本で、民間であるタクシー業者
から競争原理を奪う規制強化政策が私はどうしても納得できません。

今回の私の質問に対して高市大臣からは木で鼻をくくった様な
形式的な“お役所答弁”しかしていただけませんでした。
その中でも関西圏で学生時代を過ごされた高市大臣からの
「格安タクシーには乗ったことがない!」とのご発言や
「新大阪駅で待っていても格安タクシーに遭遇した事がありません。」
とのご発言は庶民感覚から離れており腰を抜かしてしまいました。
格安タクシーはそのサービス面・価格面から人気があり、
関西の方には“ワンコインを探して乗る。”という方も多い為
駅やデパートなどで行列をして客待ちする必要はなく、
ワンコインタクシーは所謂“流し”だけで十分なお客さんを
獲得できている実態を総務大臣でさえもご存知ないようでした。
ましてや東京の役所へ座っている国土交通省の官僚には、
そのような実態が皆目ご理解頂けていないのだろうと思えました。


この強化策の不合理さを大阪府民の殆どが“おかしい!”と
感じているので今年8月末には府市から
観光客などにも納得してもらえるような優良タクシーが
自由に走ることができる街になる方策の一つとして
特区に指定する提言がなされているのもそれを物語っています。
私はこれまでも申し上げました通り、消費者の権利を守る為、
企業・国民が自由な経済的活動を行う権利を守る為、
大阪の経済活性化の為に特区の早期実現を祈っています。
しかし、これまで通りに既得権益を守ろうとする
抵抗力に阻まれ中々前途は多難な感じですが、
私は怯むことなくタクシー規制緩和を主張し続けてまいります。


最後に、消防庁の告示では救急隊員が人工呼吸器を
使った応急処置ができることになっているのに、
訓練を重ねて資格を獲得した救急救命士の行える処置には、
不思議なことにそれが含まれておらず、
殆ど特訓をしていない救急隊員にはできるのに、
自衛隊や海上保安庁や病院などで働く救急救命士では
人口呼吸器の使用が認められない矛盾を指摘し改善を求めました。

中央であれ、過疎の進む地方であれ、日本のどこに住んでいても
国民の皆様が安心して暮らすことのできるよう尽力して参ります。


長くなりましたので、今日の委員会のご報告はここまでに致し、
後日第二弾をお届けしたいと思っておりますが、
私の既得権益打破に向けた熱い思いをご理解いただければ幸甚です。


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