牛蒡の子と書きまして、”ごぼうし”と言います。
野菜のゴボウの種のこと。
味はとっても苦くてまずいです。
牛蒡子は、日本では2つの使い方があります。
1つは、漢方薬の原料の生薬(しょうやく)。
例えば、駆風解毒湯・消風散・柴胡清肝湯などの
風邪くすりや皮膚病のくすりなどの多くの漢方薬に使われています。
薬理作用は疏散風熱、去痰止咳、清熱解毒、利尿解熱、抗菌
もう1つの使い方は、
民間療法として母乳の育児の時に
なりやすい『乳腺炎』に
よく使われてきた歴史です。
(乳管を広げ、詰まりを取る)
出産後に乳腺炎に悩まされる女性は多いものです。
その際に、助産師さんや母親、祖母様に牛蒡子の存在を教えて
もらった方が多いと思います。
つまり口承伝達にて受け継がれてきた使い方です。
しかし、牛蒡の根っ子は食品として生鮮食品売り場で
普通に見かけますが、種は医薬品になるため、
どこにでも販売しているわけではありません。
医薬品販売が許可されて、そして薬草を扱っている
薬局・薬店で、購入することが出来ます。
当店は漢方薬専門ですので取り扱っております。
乳腺炎のお問い合わせが多いですし、
育児でお疲れのお母様方にも分かりやすいように
牛蒡子のお茶の作り方などをご紹介します。
まずは少しの日数で飲んでみると良いと思います。
体調に合わせておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
作り方は、一回10g:一日量。土瓶で、弱火にかけます。
土瓶をお持ちでない場合、銅や鉄以外の土鍋・アルミ・ガラス・
ホーロー・セラミックなどでも煎じることができます。
水500mlと牛蒡子を土瓶などに入れます。
弱火にかけて、約30分煮出します。煎じ終わり、熱いうちにすぐ、
土瓶から牛蒡子茶を耐熱ガラスの容器やお茶碗に移します。30分ほど
煮ましたら、熱いうちにすぐに牛蒡子の煎じた殻を取り除くことが
大切。煮出した後に、土瓶にいれたままで放置しますと、種から出た
成分が再び種の中に戻ったり、渋みなど味が変わってしまうので、
ご注意下さい
。
以上注意しながら30分程煮詰めますと約300位の牛蒡子のお茶が
出来ます。作り置きができないので食前又は食間に1日2~3回に
分けて服用して下さい。
つづく