~~春の季節は肝の気が滞らないようにしましょう~~
春先は昔から「木の芽時」とよばれ、
臓腑との関係においては春は「肝」の季節です。
肝はのびのびしていることが好きな臓器なので、
ストレスにはとても弱いのです。
しかし、春は、精神的に不安定になりやすいし、
ストレスを受けやすい季節です。
イライラして怒りっぽくなったり、ノイローゼ、うつ病、
ヒステリー、統合失調症など精神神経科に属する病が多くなり、
悪化しやすい時期とされています。
自然界においては
春になると野や山の木々が一斉に芽を吹くように、
人間界も代謝が活発になり、
五臓の中の「肝」が活動を始めます。
五臓の中で「腎」と「肝」の関係は腎が親、肝が子の関係です。
寒い冬の間にしっかり腎が蓄えた腎精という栄養物を春になって
肝が利用して、肝の働きを旺盛にし体の代謝を盛んにするわけです。
でも、冬に過労で体力を使いすぎたり、運動をしすぎて汗を多く
出したりすると腎精を消耗して、春になり肝の働くためのエネルギー
への供給が少なくなってしまうと、肝の気の働きが不十分に
なり、例えば五月病というような精神神経科に属する病が起こり
やすくなります。
つづく
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次回は5月9日月曜日10時から11時30分です。
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