秋葉原の“aitendo”でヘッドフォン・アンプ・キット“K-LIANG5532B”が販売中。

ケース付税別価格¥1,250也(外観のツマミは交換済み)。

http://www.aitendo.com/product/12227

 

試しに購入の上、作製してみました。

回路構成はオペアンプNE5532一発による反転式。

電源は006P9V電池一本による単一電源とシンプル構成。

 

回路図がないので書き上げてみました。

 

そのまま組んでは何なんで、組む当初より基板をパターンカットの上、改造を施しました。

レールスプリッタIC TLE2426CLPによる正負電源、及び、オペアンプを非反転増幅としました。

 

レールスプリッタ式とはいえ一応正負電源なので、音質劣化の要因であるカップリング電解コンデンサを削除しています。

入力のカップリング・コンデンサはいかなる条件にも対応する為に削除はしていませんが、電解コンデンサをフィルム・コンデンサに変更しています。

添付のVRはBカーブなので最小方向でも音量が大きい為、AカーブのVRに交換しています。

付属のVRと別途購入したVRとでは軸の形状が異なる為、添付のVRツマミでは取り付けられず、別途購入する羽目に。

 

基板背面にレールスプリッタIC TLE2426CLPを実装。

 

回路構成

 

本機は電池の接点を基板に取り付け、基板上に電池を固定。
回路構成を変更するか否かは別としても、そのまま組んでは角形の006P9V電池が基板に浮きます。

その為、ケースのふたが完全閉まらず浮いてしまいます。

 

別途006P電池スナップを購入して購入すれば良いのですが、今回は付属の電池接点(電池ホルダー)の根元を1.5mm程度削り落としました。

 

今回、一番面倒だったのがこの削り落とし。

 

これにより電池が基板上に密着、ケースのふたが閉まります。

 

これら改修により、電池駆動による屋外でのゴキゲン・サウンドが楽しめます。

以前の指摘通りオペアンプNE5532では波形がクリップするので、NJM4556ADに交換しています。

改造しなくても、オペアンプ交換は絶対条件。

http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11482746250.html

https://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11541424358.html

 

今回使用したNJM4556ADは、LXU-OT2で換装して余ったオペアンプです。

NJM4556ADやNJM4580DDであれば、購入しても¥20~¥50程度の超低価格。

ご予算に応じて、MUSES8920(¥480)に替えても良いです。

 

心残りは、初めからパターンカットして改造したので、反転式の音を聴き損ねたこと。

 

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さて、このオペアンプ一発式のヘッドフォンアンプをChu-Moy式と呼ぶそうですが、15年前にChu-Moy氏と言う人が発表したことに由来するそうです。

それより大昔から国産オーディオ製品の多くで採用している超古典式回路なんですが…???

今でも使っているヨーグルトみたいなブランドのCDプレイヤでも、オペアンプ一発による同じ回路。

 

DENON  DCD-S10 ヘッドフォンアンプ回路

(購入当時に湯島の日本コロンビア・サービスステーションにて有償コピーをいただいたもの)

 

写真上のCDプレイヤがDENON DCD-S10 (1994年製)

写真下の機器はPanasonic DAT SV-DA10 (1990年製)

SV-DA10のヘッドフォンアップの回路はChu-Moなんちゃらではなく、ClassAA !!