宗教の本 | uc.11ブログ

宗教の本

今日は、スリーブのセットを行いました。



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ちくま文庫の橋爪大三郎著「世界がわかる宗教社会学入門」を読んだのですが、

今まで知っていたことのおさらいと、

新しいことを知れて、より深い学びのきっかけをいただきました。

もともと大学の講義のテキストがもとになっているということで

10の章で、とりあえず日本人が知っておくべき宗教を網羅しています。

世界3大宗教と儒教、それに尊王攘夷まで宗教を社会学の観点で解説しています。

私が特に興味深く読んだのは、

儒教と明治維新の関係です。

儒教の考えでは、知識人は科挙という制度によって政治に関わっていくというのが、

根本の考えでしたが、

江戸幕府は、儒教を官学としながら知識人の人材登用を行わず、

それが大きな矛盾となって、明治維新の原動力になったというのは、

非常に納得のゆく筋書きです。

その為、明治になって中央集権と官僚支配の仕組みが整えられ

現代もその構造が変わらないでいるのが

問題だなと思いました。

とにかく、大まかに宗教について知りたい人にとっては

最適な一冊だと思います。