宗教の本
今日は、スリーブのセットを行いました。
ちくま文庫の橋爪大三郎著「世界がわかる宗教社会学入門」を読んだのですが、
今まで知っていたことのおさらいと、
新しいことを知れて、より深い学びのきっかけをいただきました。
もともと大学の講義のテキストがもとになっているということで
10の章で、とりあえず日本人が知っておくべき宗教を網羅しています。
世界3大宗教と儒教、それに尊王攘夷まで宗教を社会学の観点で解説しています。
私が特に興味深く読んだのは、
儒教と明治維新の関係です。
儒教の考えでは、知識人は科挙という制度によって政治に関わっていくというのが、
根本の考えでしたが、
江戸幕府は、儒教を官学としながら知識人の人材登用を行わず、
それが大きな矛盾となって、明治維新の原動力になったというのは、
非常に納得のゆく筋書きです。
その為、明治になって中央集権と官僚支配の仕組みが整えられ
現代もその構造が変わらないでいるのが
問題だなと思いました。
とにかく、大まかに宗教について知りたい人にとっては
最適な一冊だと思います。